2014年4月その2「Smithメーター交換」の巻

「現在の速度がわかった方が安心ですよね(笑)」

 イギリス製バイクに定番の、3インチサイズの計器。
 前回にも書いたが、こいつの動きがぎこちない。
 0と現在の速度とを行ったり来たりしている。
 このままでは、危険なことに変わりはない。しかし、メーターを修理に出せば、その間「不動車」になってしまう。
 考えた挙句、スペアのメーターを手に入れて、オリジナルを修理に出そうと決心。
 さっそくイギリスでリビルド品を探し、注文した。

 1週間ほどで到着。
 レシートに書かれた、「オリバーさん」というサインがかわいい(笑)
 おちゃめな店主である。
 メーターそのものは、いったん分解されて直されたリビルド品。
 1年間の故障に対する保証付である。ナイス。
 新旧のメーターを比べてみると…

  左がオリジナル。
 右がリビルド。
 ニードルのスタート位置が、180度変わってる。
 まあ、日本的には、リビルドの位置の方が見慣れている気がするが。
 ケースも違いがあり、リビルドの方は黒塗装されている。四角いステッカーは12か月保障のため。時計盤のような丸いマークが刻印されている。
 オリジナルの方はメッキで塗装は無い。SmithMotorAccessoriesLimitedの刻印。
 こちらには丸い刻印はない。
 ベゼルも、オリジナルの方がえらが貼っていて大きい。針の形状も、リビルドはよく見るスミスのタイプだが、オリジナルの方は色気のない感じの針である。

 さっそく、交換してみよう。

 ナセルに取り付けるには、ヘッドライトを外す。
 そんな作業をしていたら、郵便局のバイクが到着。
 間に合えば、と思っていた部品がまさにオンタイムで届いたのである。ラッキー。
何かというと、こんな部品である。


 トリップメーターのリセットノブ・エクステンションである。
 素材は長いばね。それが黒い筒に入っている。
 これでくねくね曲げることができ、ナセル内に仕込めるというわけだ。
 引っ張ればちゃんとトリップメーターをリセットすることができる。素晴らしい。
 あらかじめこれをメーター裏のリセットレバー部分に接続し、
 それをナセルに取り付ける。
 この長いばねがやや邪魔をして、工夫が必要だったがなんとかメーターが収まる。
 ケーブルと電球を取り付け、これで完成だ。

 
 さっそく、近所を流してメーターの動作確認。
 
 さすがリビルド品(笑)、動作は完璧である。
 時計のように、その時の時速をカチッカチッと示していく。構造が普通のメーターとは違うらしく、ケーブルの回転でぶれたりすることはない。
トリップメーターも使ってみた。ちゃんとリセットできることを確認。これで、燃費計算がやりやすくなっただろう。
※まあ、燃費を気にするようなバイクではない気もするが(爆)

ついでと言っては何だが、
エンジンの4つのロッカー調整用キャップも、新型に交換。
今までの古いキャップは、パッキンが割れてオイルが漏れ、それをとめるために液体ガスケットが使われていたのだ。気分が悪いので、新型のOリング仕様に交換。
なかなかいい感じの輝きである。

 これで、とりあえず走行上の問題点は減らすことができた。

 キャブレターのドレンボルトから若干のガソリン漏れ。
 これは、アマルキャブレターのリビルドセットを入手して、新しいパッキンに交換する予定。ついでに、この黒くて味気ないファンネル?を短い金属製に交換予定。
 ※場合によってはそれにソックス(スポンジ)をかぶせて、砂埃の侵入を防ごうという気もある。
 
 先日購入したAMALIEオイルも補充。
 まだオイルの全交換には早い気がするが、なにせ、オイルフィルターのないバイクである。オイル自体もすごい色になっている。オイルが汚れることで、エンジンを守るという、まさに「昔気質」のバイクなのである。鉱物油の方が各種パッキンを侵食せず、漏れにも強いらしいので、夏場になったら全交換してやろうと思う。
 ※ただし、オイルタンクにドレンボルトが見つからない。もしかしたら、
オイルパイプから抜けってことか???

 タンクのコルクのパッキンも交換。これでガソリン漏れが少しでも減ればよい。
 まだ届いていないねじ類・工具類があるので、届き次第作業は継続。

 取り外したスミスメーターは、とりあえず板橋のメーター修理工房「モビーディック」様に送る相談ができた。
 実物を観なければ修理の見積もりも何もあったもんじゃないのである。
 もし金額的にOKならば修理を依頼するし、高すぎたら、UKに送り返してさらにリビルド(笑)してもらうのも手かもしれない。いずれにしても、焦る理由はもうなくなったのだ。

 残るは、ロッカースピンドルの油漏れである。
 これは、秋以降、休眠期間にどこかに依頼するか、自分でトライできれば、と思う。一応、すき間ゲージは購入し、ロッカー調整の工具も発注してあるので、
自分でやってみるのもいいネタかもしれない!

いよいよツーリングのseason。
ボンネビルT100はゴールデンウィークに山形に出動予定。
タイガーT100にも活躍の場をあたえたいが…まだ遠出には信頼性が…(爆)。
6月には、平日休みが取れる日もあると思うので、交通量の少ない日に、
秩父あたりまでは試運転してみたいものである。