2014年4月「タイガー100修理初め」の巻

「さあ、少しずつこいつを直していこう!」

 そもそも、こんなバイクを手に入れる人間は、
 
「多少壊れてくれなきゃ寂しい」
 などと思ってしまう変人だけだと思われるので、
きっとこのHP読者もそんな方が多いんでしょうね?(笑)
 このタイガー100は乗りながら少しずつ直していくつもりで買いました。
 ボンネビルがあるから、こいつが不動に陥っても基本は困らないからですね!
 そんなおおらかな気持ちで付き合っていきたいものです。

 さて、こいつの一番の問題点は「オイル漏れ」ですが、
 これは、オイルを上から補充し続ければ大した問題ではないです(爆)。
 漏れる最大の場所は、エンジン上部の「ロッカーボックス」にあるスピンドルからです。
 ここは鉄のスピンドルをアルミのケースに圧入する仕組みになっていて、
 そこに細いOリングを噛ませるのですが、こいつが仕事をしないらしいです。
 私のエンジンも、この部位に液体ガスケットが山盛りになっていますが、もはや役を果たしておらず、
 鉄とアルミの膨張率の違いから隙間ができ、油が漏れてきます。
 ここは、いつか新しいスピンドルを手に入れて、組直そうと思っています。が、今は放置!
 部品はコツコツと集めていきましょう。

 一番手が入れやすそうな部分から。
 まずは燃料ホースとプラグコード。
  プラグコードは、いつのモノかわからんものが。
 しかも、右肺のコードが異様に短し。
 黒いヴィンテージっぽいコードを入手し、
 前よりも若干長めに作り直しました。
 チャンピオンのキャップはいい感じなのでそのまま。
 図ると、9kΩ程度の抵抗値がありそうな。
まあ、これくらいが普通なのでしょうかね?
 いつかはデスビにゴムのカバーをつけたいので、
 それがつけられる長さに左右をそろえました。
 コイルに行くハイテンションコードはまだ交換していません。
黄色い風流のないものがはまっているので、これもすぐに黒に交換して、すっきりしたいです。端子待ち。

 つぎに燃料ホース。初めは黒いのがはまってました。
 すぐに亀裂が入って漏れそうなゴムだったので、今回はあえて透明な糸入りを選択。
 これなら、キャブレターに燃料が行っているかどうかを目視できます。前日の路上停止の時、ティクラーを押してもガソリンが出ないことがあり(=
フロート室に燃料が来ていない)、
そんなトラブルを回避できると思われます。なかなか見た目もグッドでしょう?

 さて、次はメーター周り。
 ナセルヘッドの小さなねじ類を新品に交換。イギリスからちゃんとインチサイズを輸入しましたよ(笑)。
せっかくヘッドライトを外したので、メーターを取り外して点検…しようとしたら、メーターの縁に敷かれているゴムが劣化してバラバラに…。
これはまあ、あとで作るとしよう…。
 ちょっと動きのぎくしゃくしているスピードメーター。Smithのクロノメトリックです。
 ばらしてみると、こっちもOリングやパッキンが劣化しててバラバラ…こういうゴム類が意外と入手困難だったりするんですよ…・とほほ。

 べセルを外し、ガラスを外し、せっかくなので内臓も取り出しまして、
 動きが可笑しくなっていたので、針も取り外し、文字盤も…。
 
あああああ。素人がやっていいのか?(笑)
 でも楽しいからいいや!
 結局、ここまでばらして気づいたことは、
 針が直接載る「スタビライザーホイール」と、
その下にある「レコーディングホイール」とをつないでいる、
 真鍮製のピンが曲がって、穴から外れていました。
 これを修正して戻してやったら、歯車の動きは若干スムースになったような気がします。これが原因ならいいのだがなあ。

 トリップメーターのリセットの部分も一回分解して組み直し。
 リターンスプリングが強すぎて、文字盤を裏から押しまくっていたので、若干弱めに調整。
 針は外すときにちょっと曲がったので、まっすぐに直して白塗装。
 Oリングとパッキンは、仕方がないからゴムシートを買って自作。
サークルカッター君に働いてもらいます。

 そんなメーターですが、
 こんな素人修理じゃ心配っすよね。
 英国で、同じよなメーターで「メンテナンス済み」のモノを見つけたので、
取りあえずそれを入手してみます。
 どちらか状態の良い方をまず車載して、
 残った方をリペアに出そうと思います。
 そうすれば、長期の不動に陥らなくて済むし、片方はスペアとしてコレクションになりますし(www)
 しばらくは部屋の飾りにしといたっていいしね。スミスはかっこいいです。

 てなわけで、
早速タイガー君の修理初めでした。

 これからもあちこちが痛んできて大変でしょうが、
 10年単位で楽しめるバイクを、と思い購入したので、
 これからも少しづつ、直してあげたいと思います。
 
 
で、現在発注中の部品たち(笑)。
①ロッカーアーム調整窓のふた4個
②イグニッションスイッチのノブとねじ。
③ナセルのゴムのグロメット(ブレーキワイヤーの通り穴部分)
④中古のスピードメーター
⑤ロッカースピンドルのOリングと、それを入れる工具
⑥燃料タンクのふたのうらのコルクのパッキン
などなど…
届いたものから実戦投入していきたいとおもいまする。