2007年 2月
「左サンバイザー取り付け」の巻
Sとの付き合いも5年目に突入。
実はSを購入するに当たり「5年間は手放さない。その後は子供が大きくなるし、売るつもりだ。」などといいながら妻を説得したことを昨日のことのように覚えている。その時は、
「5年も乗れば自分も気が済むだろう」とか、
「故障で5年持たないのではないか?」という甘い読みのもとに発言したのであるが、実際は飽きるどころかどんどんのめりこみ、壊れるどころかどんどん調子が良くなってくる始末。これでは約束が違う、と責められても言い返す言葉が無い。幸いに、理解ある妻のおかげでこうして2007年をS800とともに迎えることができたのだ。この場を借りて、心の底から感謝の意を表したい。(笑)
さて、2007年初のアップは、これまた走りに全く関係ないサンバイザーネタである。
実は、私のSには運転席側しかサンバイザーが付いていないのだ。当時は助手席側はオプション設定だったらしい。S購入直後に、オークションで左用のバイザーを発見し、購入していたのだが、肝心の左用ステーがなかなか見つからない。このような簡単な部品の方が、「まあいいか。」と思い真剣に見つけないので、あれよあれよと言う間に5年も経ってしまったのだ。
今回、やっと未使用品を発見。思ったより安く入手できたので(以前オークションで中古を5000円くらいまで競った覚えがある。もはや病気である。)早速これを取り付けようというわけだ。
取り付けには旧JIS5ミリのねじが必要で、しかも見た目を考えると「なべ皿」ねじが欲しいところだ。たまたま近所のホームセンターに長さ15ミリのものが売っていたので、それを使ってつけることにする。
さて、内装を指で押しながら、裏にあるねじ穴の位置を探る。良くわからないので、仕方なくここぞというところに見当をつけ、一気にドライバーで刺してみた。すると、若干位置がずれたものの、片方のねじ穴を発見した。そこにステーをつけながら、反対側のねじ穴を探す。これまた、適当に穴を開けてみると、それっぽい穴を発見。ちょっとねじの入りが悪いが、まあ仕方ない。ここで取り付けよう、と妥協。
これが取り付け後の画像である。
見えにくいだろうが、天井真ん中のホルダーの部分にゴムテープが巻かれている(笑)のが見えるであろう。こっちはもともと付いていたバイザーで、かなりやれている。それに対して、左は新品未使用のステーとバイザー。しかも「無用の長物」バニティーミラーつき。
※すでに嫁さんはこのSに最後に乗ってから数年経過したが、自分から進んで乗ろうという気は無いらしい。
それに、新品のねじである。ああ、気分がいい。
いっそ、運転しないで助手席に乗りたいくらいだ…とは言わないが、なんだか新車になった気分だ。
作業ついでに、ガソリンタンク周りのFRPカバーが割れていたので修理する。
ねじで固定するための部分に亀裂が入ってしまったのだ。とりあえずの修理なので、亀裂部分を2液性のエポキシ樹脂で固めることにした。
せっかく取り外したので、まずマジックリンで表面の汚れを落としてみた。 表面につもったホコリや油汚れが多少なりとも落ちたので、見た目はリフレッシュした感じだ。エポキシ君は、2液をまず板の上でよく混ぜあわせる。それを亀裂部分にちょっと塗り、5分も経つと既に硬化している。これは優れものだ!瞬間接着材よりももしかしたら衝撃などへの強度が高いかもしれない。まだまだ残っているので、今後の修理に役立ちそうである。
というわけで、5年目を迎えても、まったく先が見えない「Sの道」。
時折脱線しながらも、あと数年はこのまま維持して行く所存である。
今後とも、全国のS愛好家の諸兄に、ご指導いただきたく、また本年もよろしくお願いいたしまする。
2007年 3月
「スレーブシリンダーインシュレーター」の巻
待望の部品をゲット。
以前、大阪のHTCC(ツインカムクラブ)のホームページに、
「このインシュレーターがついているかどうかが、Sのオリジナル度を見る目安になる」と書いてあった。つまり、「簡単になくなっちゃいそうで、なくなっても気にされなそうな部品」ナンバーワンということだろう(笑)。
私のSもご他聞にもれず「きちんと」なくなっていた。
最近色々買わせていただいている方からゲット。早速取り付けることにしよう。
風邪で高熱の体に鞭打ち、表に出て作業開始。おや?風も無く暖かなまさに作業日和ではないか。ボンネットを開け、スレーブシリンダーを取りはずす。すると、やはり。以前オイル漏れを見て見ぬふりしていたのだが、確実にもれている。これは組みなおすほかあるまい。
ピストンを抜いてみると、ぴかぴかだったはずの表面にかなり傷・サビが発生している。オイルを通してなにか金属粒でも混入したというのか、それとも何か他の原因が?
ま、悩んでも仕方が無いので、ピストンの表面をきれいに洗浄しなおしてみる。カップはまだ使えそうなので、このまま戻すことにしよう。
前回とはちょっと違う銘柄のカップグリーズを塗り、もう一度シリンダー内に戻す。そしてもうだいぶ慣れたエア抜き。ワンマンブリーダー頼みなので、簡単だ。
これで油漏れが収まってくれればいいのだが…。
さて、今度は取り付けである。
とはいっても、10mmのボルト2本で止まっているだけなので、作業はいたって簡単である。
スレーブシリンダーとギアボックス上の台座の間に、茶色いインシュレーターをかます。
今までこれが金属のワッシャー2枚重ねだったのである。金属だと熱伝導が良すぎて、エンジン側からの熱をスレーブシリンダーによく伝えてしまい、結果的にクラッチの切れを悪くさせてしまうということなのだ。今回の部品は、樹脂のような素材で、熱を伝えにくくしているのだそうで、これが効果を発すれば、クラッチの切れのよさを持続できたり、クラッチオイルの劣化を防いだりしてくれるのではないだろうか。
・・・などと大げさなことでもなく、ただ見た目がすこしオリジナルに近づいた、というだけでとりあえずうれしい私であった。
さて、暖かくなり、チョークの必要も薄れてきた今日この頃。先日は車が謎の「停電」を起こした。朝、始動しようとしたらまったく電気が来ないのだ。諦めてバイク通勤。仕事から帰ってみると、今度は普通に電気も来ており、セルも回るのだ。おかしい…しかし停電の証拠に、カーステの時計がまったく違う時刻を表示していた。これはしばらく全く電気が通って無かったことを示している。
走ってる最中にこれが起こったらいやだなあ・・・
8月の2度目の車検まであと5ヶ月。何とか持たせたいと願うoyoyoであった。
2007年 5月
「苦闘・ワイパー修理」の巻
梅雨前なのに、ワイパーが止まります。
先週から、2回続けて雨天走行中にワイパーが停止。※雨の日にはSには乗らないというオーナーが大多数だと思うのですが、そういう方にもこの恐怖はわかっていただけるであろう。(笑)
時速60キロで走行中に何の前触れもなくワイパーが止まるのであるから、万が一他人様に迷惑をかけてはいけないと思い、ワイパーモーターを外すにいたったのである。
症状としては、動いていたものが突然「ガコッ」とかいう音を立てて止まるので、たぶんリンケージの接触だろうとあたりをつけていた。
さて、ボンネット側のナットを外し、屋内からもステーを固定するナットを2個外すと、ワイパーアッセンブリーがフリーになる。これを、各種ハーネスやケーブル類をかいくぐらせて、車外に引っ張り出したものが左の写真である。
一見、思った以上にきれいだし、取り立てて問題も見当たらないのだが・・・と思いきや、あったあったありました、クランクを作動させる回転軸部分を固定するナットが外れかかっているではないか!!
たぶん、これが緩んでリンケージ部分と接触し、動きを止めていたのだろう。
まずは分解できるところは分解し、パーツクリーナーで洗浄し、さらにグリスを補充しながら組み立てなおした。問題のナットはスプリングワッシャーを介して固定されていたが、ここは振動などで緩む可能性も高いので、今後は定期的にチェックすべき部分だろう・・・え?雨の日は乗らないから関係ないって?いやいや、出先での突然の雨、皆さんだっていつかそんな日が来ますぞよ。
はずしたままハーネスにつなぎ、動かしてみると、なんと滑らかに動くではないか。やはりこれが原因か。
納得したところで、元に戻すとしよう。これがなかなかむずかしい。特に、助手席側の穴に上手く収まってくれないので難儀した。
なんとか定位置に戻し、固定しようとすると、今度はウォッシャー液のホースが助手席側ノズル下のバルブ部から外れてしまう。この位置がまた曲者で、ヒーターやその他の部品によって手が入らないのである。これをつけたまますんなりはめる方法はないものなのかああああ!!格闘すること10分、なんとか右・左ともホースをはめてOK。うー、せまい車内で頭を長時間逆立ちさせているので、頭に血が上るのだ。
さて、アームも取り付けて、試運転・・・と思ったら、おおおおおお!!!ワイパーが今までと逆に動いてるぞおお!!いつの間に左ハンドル仕様になっちまったんだ??…
しばし悩むも、そうか、あのねじを固定するときに、リンケージを今までと逆位置にはめてしまったに違いない、ということに気付く。何たる失態じゃ!!
もうモーターを取り外す元気はないので、取り付けたまま例の緩んだナットを外し、逆位置にリンケージを戻して再度固定した。狭い空間で、10ミリスパナーを使うので、非常に苦労した。
最終的に、異音もなく正常に動作するようになったワイパー君。これでしばらくは、雨天走行中の死の恐怖からは開放されるであろう。
それにしても自分のメカオンチぶりをひさびさに痛感したoyoyoであった。
8月の2度目の車検まであと2ヶ月。
2007年 6月
「リア左リアランプ交換への長い道のり」の巻
これまでの長い年月、私を悩ませてきた左リアランプ・アッセンブリー。
旧JISねじの穴という穴が勝手な大きさに広げられ、裏からナット止めされているために、電球が切れても交換すら困難。しかも、そのボルトはすでに車体にまで到達しており、締めれば締めるほど逆に車体を傷つける始末。
しかし、ショップでアッセンブリーで売りに出ているものは片側で5万円オーバー。われわれ庶民派S乗りには「高嶺の花」である。
今回なんと、アッセンブリーではなく裏のハウジングだけの未使用品を格安にてゲット。それ以外の部品は旧から移植するという荒業に打って出ようと思い立ったわけである。
左の写真を見てほしい。、これが忌まわしき「クーペのタンク」である。
黄色い矢印の向こうに、左テールのハウジングが見えるのだが、取り付けねじの片方はタンクの向こう。要するに、ガソリンタンクを外さないとライトのハウジングも外せないというわけである。
というわけで、まずはバンジョーボルトを抜いてガソリンを抜く。このときまだ10リッター以上のガソリンがタンクに残っており、これを捨ててしまうのはもったいない。そこで、ガソリン携行缶にすべて受け止めるのだ。お漏らしもだいぶしたが、かなりの量を受け止めることに成功。
次に、タンクをとめている3箇所のボルトを外し、タンクを車外に搬出。
外してみると意外や大きいタンクである。いつも満タンにすると25里リッターくらい入るので、もしかしたら総容量は27リッター以上かもしれない。灯油のポリタンクより大きいわけである。
しかもタンク下にある「ゴム」君も発見。今まで欠品だとばかり思い込んでいたが、ちゃんとタンク下にいてシールの役目を果たしていたことが判明。うれしいことだ。ていうか、このゴムがなかったらトランク内に水が浸入し放題である。大切にしないと・・・。
さて、これでらくらく左ライトが取り外せることとなった。
外すと、そこには今までの歳月を物語るかのように、汚れがたまり、さらにレンズをとめるボルトでできた4つの丸い傷が・・・。タッチアップでごまかす。 古いほうのライトからレンズ、パッキンゴム、丸い透明のプラスティックの板などを取り外し、新しいハウジングに移植。、アース線が一本、なんとハウジング内部にはんだ付けされていたので、私もこれにならい新しいハウジングの内部にちょっと傷を着け、その部分に黒いアース線をはんだ付けした。
さて、組み立てに入ると、なかなかレンズをとめる4ミリボルトが入らない。やはり再生産部品は精度が悪いのか・・・。四苦八苦してやっとレンズを収めた。ここまでくれば後は簡単。ボディーに新しいハウジングをもぐりこませて、ナット2個で固定し、出来上がり、である。
配線を済ませ、ちょっとメインスイッチを入れてみると、ちゃんとウィンカー類が点灯することを確認できた。これで、たぶん二度と、こんな作業をしなくてもすむことであろう。
最後の難関はタンクを元に戻すことである。
いや、タンクを元の場所に収めるだけならばどうということはないのであるが、問題はガソリン漏れをさせずにバンジョーボルトを締められるか、ということである。
手持ちには19ミリのボルトに適合するアルミパッキンがなかったため、仕方なくもとのパッキンを使いまわして接続。上の給油口から給油してみると・・・予想通りダダ漏れである。
これでは走行中に何かの拍子に火を噴いてあの世行きである。さらにまし締めするも、なかなかぴたっと止まらない。これも使い古しのパッキンのせいであろう。がしかし、とりあえずここは何とかするしかない。何度か緩めては締め、緩めては締め・・・そのうちに漏れも止まったようである。走るとまた緩むかもしれないので、ここ数日は注意してみようと思う。
しかし、それにしてもライトアッシーを交換するだけでこの苦労。
もう少し設計段階で何とかできなかったのか??なんて、いけずなことを言わないのが、S800乗りの心意気である。(笑)
2007年 6月
「とうとうリアダンパー交換!」の巻
ギシギシきしんでいた左リアダンパー。外してみたら、ブッシュがちぎれてました。
たぶんこのブッシュの様子からすると、一度入れ替えられているようだ。とうていオリジナルとは思えないぶっといゴムブッシュが、ごらんのように引きちぎられていたのだ。これではいつ何時金属同士のぶつかり合いを生じるとも限らない。というか、すでにきしんでいるのは金属同士が擦れあっているからでは無いだろうか?
しかし、私には新しくブッシュを圧入する設備も技術も無い。KONIの取扱店であるFETに連絡するも、
「送ってもらわなければ見積もりはできない。ブッシュはウレタンに変わる」
とのこと。近所の店で送ってもらえるか問い合わせたら、
「フランス車にこだわった店なので、お断りします。」と来た。
そんなこんなで困っていると、なんと遠く兵庫県からお助けのメールが。使用していないKONIを送ってくれるというのである。なんとありがたいことであろう。とにかくお言葉に甘えて送っていただくことに。状態は良くないというが、ブッシュがあるだけ今のKONIクラシックよりもましである!(笑)
送っていたKONIは赤のスペシャルである。
分離には、大阪の工具店「ストレート」さんで入手したバイク用のスプリングコンプレッサーを使用。安い割りにしっかりしたつくりでお気に入り。
外してみれば、意外と簡単なことなのだ。
さて、屋根の塗装に出ていたS800が帰ってきてからは、今度は黒コニの分解である。
こっちは、スプリングの輪と輪の隙間がかなり狭く、コンプレッサーの爪をかませるのにも一苦労。何とか分離したが、スプリング自体の傷などが多く、再使用する気になれず。そこで、送っていただいたほうのやや短いスプリングを使ってみることにした。
見よ、この黒コニのやれ具合を。
特に下側のブッシュは完全にちぎれて、輪の中で一方に偏っているのがわかるであろう。こんな状態で走っていたのであるから、今思えば恐怖である。
こちらのKONIは、結局別の方がオーバーホールの取次ぎをしてくださることになった。まさに、「捨てる神あれば拾う神あり」である。今後これを直して、ストック用にしようと考えている。、ちょっと塗装がはげている部分もあるので、あとできれいに塗りなおしてもみたいものだ。
ダンパーのほうは、一番やわらかいセッティングから数回まわしたところで決め、組みなおすことにした。あまり硬いセッティングにすると、逆にグリップしなくなることがあると読んだからである。それに、KONIの調整は、縮み側ではなく伸び側を調整すると聞いたので、やわらかそうなスプリングにはそれなりの硬さでバランスが取れるのでは?と考えたのだ。
結果、路面の細かなでこぼこを越えるときの挙動が落ち着くこととなった。今までは少しの段差でも後ろがピョコピョコ跳ねていて落ち着かなかったが、緩やかに衝撃を吸収しているせいか、そのような挙動がなくなったのは良かった。
今後は、さらにセッティングを煮詰めていくことも楽しみの一つとしておこう。
2007年 8月
「2回目の車検終了!」の巻
2回目の車検終了。
7月の21日に持ち込んで、完成が8月の4日なので、実質2週間のご無沙汰でした。
そのあいだ、CB400で家庭訪問をすると言う前代未聞の体験をさせていただいた。これもひとえにS800のおかげである(笑)。
いつものように、引き取りはバスと在来電車を使ってガレージイワサにたどり着いた。もうすでに通いなれた道である。途中で社長にお酒のおつまみを購入し、12時半ごろ到着。
さっそく車検での点検場所を確認すると、
@エンジン・ミッション・ブレーキオイル類の交換
A排ガス調整一式
Bクラッチマスター・スレーブシリンダーのOH
Cラックブーツ交換
以上のような内容であった。懸念していた左ミラーは今回もつけないまま車検OKということで、ほっと一息。
これでしばらく安心して乗ることができるのである。
さて、帰りは昨年同様秩父経由での道をたどることにした。無味乾燥な高速を走るほど急いでもいないし、第一お金が無いのである(笑)。下道を通ってまた正丸峠を目指す。
走りはじめから異常に気温が高く、水温もいつもより高めに表示されていたが、街中を抜け、峠の下りに差し掛かるころには完全に平熱に下がっていた。
山道でのコーナーリングでは、リアのばねとショックを交換した結果、カーブでもまったくタイヤが鳴かなくなった。柔らかめの設定になったことによって、ロールは大きくなったがかえって粘りが出てきたように感じる。
秩父の手前の道の駅で小休止。
昨年同様(笑)250円のソフトクリームを食す。
もちろん、味は大好きな「黒胡麻」。あまりの外気の暑さにあっという間に食べてしまった。かわらでは、子供たちが魚つかみに挑戦中。いいなあ、できれば私もそんな無邪気なころに帰りたいなあ。
ソフトを食べ終えて車に戻ると、観光バスの運転手と思しき3人組が私の車を囲んでいる。
運「これほとんどオリジナルなの?」
私「いや、フランケンシュタインですよ。寄せ集めです。」
(実際、オリジナルの部品のほうが少ないかも??)などという会話をしながら秩父市街に突入。
ここからは家まであっという間である。
午後4時半に帰還。
3時間とちょっとの真夏ドライブを楽しんだ。
点検の結果、ブレーキの効きも復活し、クラッチの動きも特にスムースになったのがうれしい。ステアリング・ラック・ブーツも、以前は自分で交換したが、トー・インの調整が難しいことがわかったので、やはりプロにお願いしたほうが車の直進性はいいようである(笑)。毎日走るのであれば、そんな部分はちゃんとした設備と知識のあるところで見てもらったほうが安心なのだ!
そして今回は、久しぶりの山道で後ろサスの特性の変化も味わうことができた。
次回の点検予定はまた来年の夏。
今後の課題としては、いよいよ屋根以外の部分の補修塗装に踏み切るかどうかである。各部分に入り始めた塗装面のクラックも気になり始めたからである。屋根のみの塗装で7万円程度だったので、シャシーアップしなければそんなに高くない値段でできるのではないか?と踏んでいるのだ。ただし来年はバイクの車検も来るので、お小遣いとの相談をしていかねばなるまい。
さて、今年の8月ものこり3週間。この暑さに負けず、今年もSで走り回ろう!
2007年 10月
「ドンとまとめて1カ月!」の巻
大変ご無沙汰しておりました。
なかなか更新もしないまま、10月も終わりになろうとしています。
小ネタですが、いくつかまとめて10月分、と言うことで(笑)。
@ウィンカーリレー交換
Aタイヤ交換
Bベンチレーターの枠ゴム設置
C名勝・妙義山へドライブ以上の四本立ててお送りいたします。
まずはウィンカーリレー。
最近動作が不安定になっていたので、思い切って交換することにした。この写真は取り外した部品。時代を感じさせる。表記に日本語が使われており、赤い字で、
「ケースは確実にアースすること・規定電球を使用すること」
と書いてある。新品のインドネシア製とは大きな違いだ。重いしでかい。
交換してみると、リレーのつながる音が異常に小さくなる。あまりに小さいので、ウィンカーが出ているのに気付かないくらいだ。だから、オリジナルは巨大な音が出るようになっていたのか(笑)と思うくらい違う。
ま、安全と言う点からすれば、決して消えない新品の方が良いだろう。オリジナル君は、雨の日などによくウィンカーが点きっぱなしになったり、点かなくなったりしていたのだから。
次はタイヤ交換である。
最後に交換したのが2003年の9月。4年ぶりの交換である。
かなり長持ちさせた感があるが、実は空気も一回しか補充していない(笑)。といっても空気ではなく、はじめから窒素を入れていたのだが。窒素は本当に抜けにくく、気温の変化などにも強いようだ。
今回も前回と同じ、ヨコハマのエコ君を選択。以前よりも値上がりしたのは、原油高の成果か。しかたないことだ。
交換したら、カーブでもタイヤが横滑りすることも無くなったし、食いつきが復活した。もっと早く交換しておけばよかった。
三つ目は、運転席側のベンチレーターのふたにつけるふちゴムを入手したことである。
はじめ私がこのエスを入手したときには、このベンチレーターのふたがついていなかった。オーストラリアでは使うこともなかったのであろうが、日本の冬をこの穴全開では越せないのだ。
一回目の冬は、はじめからふたは無いものと思い込み、ここに厚紙を貼り付けて穴をふさぎ、なんとか氷点下の朝も乗り切った。しかし、果たしてそれでいいのか?と疑問に思っていたところ、パーツリスト内に部品発見。なんだ、やっぱりな!しかし、部品を探す当ても無かったため、とりあえず埼玉のKOMIガレージさんに相談してみたところ、いきなり中古部品を発見してくださった。それを入手し、取り付けては見たが、かなりの隙間風である。そこで、スポンジ素材の隙間テープを貼り付けて隙間風を防いだのである。
エス入手5年経過にして初めて本来ついていたゴムの枠をゲットした。これで、隙間テープなしでもかなりの隙間風が防げるはずである。2枚入手したが、助手席側はヒーターがあるので使わない。予備箱行きである。
さて。四つ目はドライブの話題。
上州の名勝、妙義山へ上ってみたのだ。
とにかく私のエスは上り坂は苦手である。かなり回転数を上げないとすぐに音を上げてしまう。セカンドあたりで行けばかなりのスピードで駆け上がることもできるが、水温系はぐんぐん上昇するので注意が必要だ。
ぎゃくに、下り坂では面白いように車の向きが変わるので、ほとんどのカーブはかなりのスピードで抜けることができる。エンジンも負担が無いのですぐに冷却されて、安心して楽しめるのだ。
地元にいながらなかなかエスで出かけるチャンスの無かった紅葉の名所は、まだすこし時期が早かったようである。しかし、抜けるような秋晴れの空の下、7000〜8000回転まで使って山登り、山くだりを楽しむことができた。
いよいよ今年も残すところ2ヶ月となった。1年なんてあっという間である。
11月のテーマは、「オイル交換」と「塗装の補修」である。
左右のライトハウジング横にできた、ひげのような塗装の亀裂を補修したいと思っている。しかし、どうせ塗料を調合するのなら、ほかの部分も塗ってしまったらいいのでは?という心の声がきこえてくるのだ。
さて、どうなることやら、すべては財布の紐しだいと言う気もしないでもないが、なんとか乗り越えてみたいと思う。
2007年11月
「Sの聖地、鈴鹿サーキットへ!」の巻
2007年12月
「キャブインシュレーター交換」の巻
早いもので、2007年もあとわずかになりました。
今年は鈴鹿にも行けたし、私の6年目のエス・ライフはかなり充実していたと言えよう。今までお世話になった方々にもお会いでき、また今後もいろいろ交流させていただけそうな、そんな予感のするいい機会であった。そして、そのような期待感が、これからのエスの維持に大きな勇気を与えてくれることだろう。
と、大げさにスタートしておきながら、今年最後の更新はキャブのインシュレーター交換と言う、地味な内容である(笑)。
購入から5年以上を経て、インシュレーターはかなりひび割れが発生してしまった。これとて、内部まで亀裂が達していないならばまだ使えることに変わりは無いが、精神衛生上良くないので、今回ボーナスを投入して思い切って「次の5年間用」に交換することにした。今回はいつもお世話になっているスプレッドツールさんから入手。非常に出来のいいオリジナルである。ふちにARSの刻印あり。あのオイルシールなどで有名な会社だろうか。
さて、なにせキャブレター本体を自分で外すのはこれが初めてなので、ちょっとどきどきである。
でも、取り立てて難しい作業があるわけではない。
1 エアクリーナーを外す。
2 キャブインシュレーターの留めバンドを緩めておく。
3 アクセルワイヤー・チョークワイヤー・燃料ホース・ブローバイホースを外す。
4 キャブレターステーの13ミリのボルトを緩める。
5 終わり(笑)
後は、外したキャブレターをちょこっと掃除し、新しいインシュレーターをインマニに取り付けて、元に戻すだけである。
外したキャブを裏返して、ステーとアンダーカバーを外す。どこから来るのか、この油汚れは・・・と疑問に思うくらい汚れている。大きいパーツクリーナーのスプレーがあっという間に終わってしまったので、仕方なく手でごしごしふき取るしかない。せっかく取り外したので、フロートチャンバーはみんな取り外して中を確認。ほんの少しさびは出ているが、異物などはない。4番のフロートの取り付けの軸がずれてはずれかかっていたので、元に戻す。もしかして、これが今まで外れたままになっていたのか?もしそうだとするとどんな弊害があったのだろう?フロートが斜めに固定されてしまえば、フロートバルブがしっかり押されない状態になるわけだから、必要以上に油面が上昇?そうするとオーバーフロー的になるのか・・・うーん、これでなにか良い方向に直ると良いが。
しつこい汚れはもうあきらめ、手の届く範囲で磨いた。また次の機会にはぴかぴかにしてやろう、と自分に言い訳をしながら、今度はインシュレーターの取り付けだ。
10ミリのねじ3個を外すと簡単に取れるのだ。
古いインシュレーターは、周囲の亀裂が無数に走っているものの、予想通り内部までには達してはいなかった。Oリングは完全につぶれて四角くなっており、一部赤っぽい油(ガソリン系か?)の漏れたような形跡も見られた。2番のインマニ内に黒っぽい汚れも。これは・・・オイルでも焼きついたのか?ブローバイの戻りがここに集中しているのか・・・謎だがこれも見なかったことにしておく(泣)。
当たり面をきれいにして、新しいインシュレーターにOリングを入れて組み付け。想像以上に簡単だ。特に液体ガスケットなどは使用した形跡はないので、そのまま取り付けた。その後、キャブレターアッセンブリーを元通りに取り付け、4つのバンドでキャブとインシュレーターを固定した。完成。
心配だったので、エアクリーナーの無い状態で一度エンジンを始動してみた。
無事にかかったので大丈夫だろう。それにしても、エアクリがないとアクセルを吹かすときの音が「ばるううう」という調子の悪そうな音になってしまうのだ。うーん、やはり今度はプロに再調整していただいた方がいいかも知れんな。バキュームピストンの動きも心配だし。
と言うことで、2007年の更新もたぶんこれが最後だろう。この場を借りて一言御礼を・・・
今年もつまらぬHPにお付き合いいただき、ありがとうございました。来年もぜひ私と私のエスをよろしくお願いいたします。
・・・と、ここで終わるはずだったのだが、あまりにもキャブの調子が落ちてしまったため、このまま年を越せない感じになってしまった。しかもベースパッキンなどの隙間からガソリンが漏れ出す始末。取り外しの間にボルトの緩みなどが発生したようである。
いい機会なので、自分での作業をいったんあきらめて、一度オーバーホールをしてみてはどうかと考えた。そこで、鈴鹿でもお世話になったY’sパーツさんにキャブレターをお借りし、私のキャブを返送してみていただくことにした。
送っていただいた30F前期型(手前)と、私の薄汚れた30F後期型(向こう)である。よく見ると、キャブボディーとブリーザーベースとの接合面の形状が変わっていることに気付く。また、ブローバイガスの経路が、私のものでは異常に簡略化されている。(細い通路を通らず、いきなり丸穴で戻るのだ!)
この送っていただいたキャブに換装し、ちょっと走ってみたが、生まれ変わったように調子を取り戻した。低速の立ち上がりもいいし、そのあとの伸びもいい。
うーん、やはりキャブレター・セッティングの大切さをひしひしと感じるなあ…。
ということで、年を越す形での「キャブレター問題」になってしまったが、これもいい勉強としていこうと思う。多くの方の力をお借りして、なんとかわが友エス君を現状よりも良い状態に戻したいものだ。