PMC1240「BEATLES FOR SALE(mono)」の巻
 

"BEATLES FOR SALE"
Release:December 4th,1964

Matrix No.:XEX503- 3N/XEX504-3N
Stamper/Mother No.:ROA(253)/18 RLO(285)/28
Weight :180g
Tax Code:KT

Matrix No,:XEX503-4N/XEX504-4N
Stamper/Mother No,:HT(79)38/ LM(84)28
Weight: 175g
Tax Code: KT

 「カバー曲の多い地味なアルバム」という印象の強いこのアルバムですが、夜、一人で聴くにはお似合いのアコースティックアルバムだと思いますがね(笑)。
 予約だけで75万枚・・・すごい人気ですが、実際には忙しい日々の中でオリジナル曲が足りなくなり、
クリスマス・セール用に間に合わせるためにいつも演奏していたカバー曲を入れて14曲にするという、本当の意味で「FOR SALE」なアルバムなのだ、と言われています。
 しかし、決して内容が薄いわけではないのが、ビートルズのすごいところ。
 カバー曲にしても、みな自分たちが尊敬していたアーティストへの「トリビュートアルバム」の原点であると考えれば納得のいく選曲です。他のアーティストの影響を受けたオリジナル曲も含めて考えると…
ジョン・レノン→チャック・ベリー(Rock'n Roll Music)/バディ・ホリー(Words Of Love)/ボブ・ディラン(I'm A Loser)
ポール・マッカートニー→リトル・リチャード(Kansas City)
ジョージ・ハリスン→カール・パーキンス(みんな良い娘)
リンゴ・スター→カール・パーキンス(ハニードント)

 すべてビートルズにとって音楽の原点となった大切な曲ばかり。しかも、カバー曲がちゃんと違和感無くアルバムにぴたっと収まり、LP全体を強化しているのだから、これらを「やっつけ仕事」というのは筋違いな感じがしますね。

 特に、ジョンが「内省的」な歌を書き出すきっかけとなった
「I'm A Loser」(僕は負け犬)の存在の意味は大きく、ある意味での「ターニング・ポイント」アルバムであると思います。その重さは、「サージェント~」に勝るとも劣らないと思います。

マトリックスは一番早いものでも3N。
このあたりは「ハードデイズナイト」と共通ですね。1と2は「テスト版」としてわざと廃棄したのかも知れませんね。
私は3N盤と4N盤の両方を所有していますが、カッティングが違うといっても音の違いはほとんど聞き取れません。
もちろん、元にしたテープが同じなのですから、問題が無い限りかえる必要は無かったはずで、
もしかすると
「短期間にたくさんのレコードを作るために」必要なたくさんのメタルマザー盤、プレス用のスタンパーを作成する為に複数のワックス盤が作られたのかも知れませんね。12月に間に合わせるために相当多くのレコが作られたのでしょう、私の3Nのスタンパーがいきなり280番台まで行っていることからも想像できます。

レーベル面の変遷でいくと、あまり多くは無く、
タイプ1-A・・・オリジナル。リムが「PARLOPHONE」で始まるタイプ。1964年プレス。
   1-B・・・Aと同じだが、B面の「What You're Doing」の後の「NCB」の後のピリオドが欠けたもの(写真のタイプ)
と、主に2つしか存在しないようです。
 1965年版になると、左側の「RECORDING FIRST~」の表示が単にⓅ1964と書かれるタイプになり、エッジ部分の「THE PARLOPHONE」は「THE GRAMOPHONE」に変えられてしまいますが、このレコに関してはあまり「GRAMO」盤を見かけませんね。どうしてだろう?たくさんプレスし在庫したのかも知れませんね。