2009年8月
「センターコンソールパネル交換」の巻
どうも安っぽい印象のぬぐえないパネル(笑)。
まあ、木目調にしろとまでは言わないが、半つや消し塗装っぽい黒が、これまた中途半端な仕上がりなのだ。
さらに、わたしのヴァリ君は、右と左のパネルの納まりに違和感があり、特に右側はやや浮いてしまっているのである。
ま、こんな不満ばかり書き連ねてもしょうがないので、オプション部品を入手し、交換してしまうと思い立ったわけである。純正とまったく同じ形の「メタリック色」に塗装されたものが売り出されているのだ。
下の写真が、その入手した部品。
決して「激安」な値段ではないが、大きく印象の変わる部品だけに外せないであろう。
おりしもお盆休み前に「夏の工作」がしたくなる時期とも重なり、思い切って購入したのである。
8月12日、午後は仕事を抜けて時間を作り、さっそく交換に取り掛かってみた。
まずは、インパネ上部にある「風吹き出し口」の網を取り外す。へらで端っこを浮かせ、そこに指をかけてゆっくりと固定している爪を外して行く。慎重に行ったつもりが、一本爪を破損してしまった。無念。ま、取り付けてしまえば見えない部分なので、落ち込まずに先に進もう。
その網から温度センサーのコネクターを外し、中の「整流板」を止めている20トルクスねじを一本抜くと、板が取り外せる。その下にあるねじを2本はずせば、もうこれで上半分のパネルはフリーである。
周囲にあるつめの部分を慎重に外しながら、上に引き抜くと、意外と簡単に抜けてしまった。
ハザードランプのスイッチと、助手席エアバッグの警告灯のコネクターを取り外し、これで上半分の作業は完了である。
次は下半分だが、これもねじ2本で固定されているだけで、それを外せばあっという間に取り外せてしまう。あっけない・・・。
現代の車の「部品設計」は、基本的に「熟練工以外の人が作っても大丈夫」ということになっているんだあろう。そうしなければ、厳しいコスト削減の嵐を超えていけないのだろうから・・・悲しい現実を愛車の部品に見た・・・。
さて、同じ部品でも良く比べるとつくりが違うことに気付く。
左が「メキシコ製」の純正部品。
右が入手した「ドイツ経由」のオプション。
一番左上のモールドを見て欲しい。
どう見ても、ドイツ君のほうが補強部分が大きく、頑丈そうである。それ以外の部分にも多くの違いが見られた。このように、安い労働力の国で部品を生産することにより、車本体の価格を下げて競争していかなければならない、これが現在の車会社の現実なのであろう。
ま、愚痴はさておき、新しい部品を取り付けることにしよう。
さっきの取り外しの全く逆を再現するだけなので、それほど苦労は無い。強いて言えば、メキシコ製の元のパネルにとりつけてあった「助手席エアバッグ警告灯」を取り外す際に、ドイツ君にははっきりと開いている爪を引っ掛ける「穴」がなく、外からロックを解除するのに苦労しただけ。
あっという間に取り付け完了。
左:使用前
右:使用後
大差ない?そんな寂しいことを言わんで欲しい。
ぜひ、「メカニカルな雰囲気になってよかったね」といって欲しい(笑)
少なくとも、インパネ下に左右に走る銀色のラインと色が近くなってトータルコーディネートができたというのは事実だろう。