O83 568「"WITH THE BEATLES"(mono)」の巻
 
"With The Beatles"
Release:December,1963

O83 568/OPX82

Matrix No.:XEX447-1/XEX448-2

せっかく車もドイツ車にお世話になっているので(爆)
今年の新企画としてドイツ盤のコレクションもしてみようと思い立ちました。

"With The Beatles"のドイツ盤(モノ)ですな。

番号がO 83 568ですので、1964年に、ドイツでビートルズの公式盤が売られた時の仕様ですね。

※1967年に再度プレスされたときには品番が70000番台に変わってしまいます。

UK盤と同じ写真を使いながら、ドイツ独自のデザインがなされています。
このジャケットも、UK盤同様コーティングされていて、とても美しいですね。
裏ジャケにはビートルズの最近のニュースがもちろんドイツ語で書かれています。
…読むのが死ぬほど大変です…ドイツ語の辞書どこへしまった?? 大学以来使ってねえからなあ…

裏ジャケの印刷はジャケ紙に直接のUK方式ではなく、別の光沢紙に印刷されたものがのりで貼られています。

ある意味、この方がUKジャケよりも手が込んでますよね

レーベルはモノラルなのでグリーン・オデオン


1966年以降になると、

ALLE RECHTE DES PLATTENHERSTELLERS UND~
という、レーベル面縁にある著作権関係の注意書き文字が、
URHEBER UND LEISTUNGSSCHUTZRECHTE, BESONDERS~
という文字に変更されます。

なので、これを区別するために前者を「Alle」盤、後者を「Urheber」盤と呼ぶ人が多いようです。

BIEM(ビーム)はフランスに本部がある著作権団体。
GEMAはドイツ著作権協会の略号です。日本で言うところのJASRACですな。

マトリックスがXEX447-1/448-2でUK盤と共通。同じマスターから造られているのだと思いますが、音を聞いてみると、
UK盤よりも若干コンプレッサーのかかりが弱く、より録音された時の生音が生きている感じです。
UK盤のマトリックス1は音が割れんばかりに固まって出てきますが、それほどの荒々しさは感じません。


しかし、かえってハイハットやギターの音がクリアーになった感じです。
同じレベルで録音してみましたが、
出力(音圧)的にはUKマトリックス1と同等です。

さすが、オーディオ先進国ですなあ(笑)。
元は同じマスターテープを使ったのだと思いますが、最後の段階の扱いで、こうも変わるのだなあと改めて感心しました。
こういうかっちり感、これをゲルマン魂というのでしょうか。

こうなると、こいつのステレオ盤も聴いてみたくなりますね。
次のネタにちょっと探してみようと思います。
できれば「Alle」盤のものが見つかればいいのですが。