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1994年8月。1回目の渡英・・・


 8月17日(水)。
 この日は、ニューキャッスルからさらに北方のスコットランドの首都エディバラへ、ピクニックがてらに出かけた。何でもイギリス人は休日にはこのようにお弁当を持って、家族でピクニックに出かけるのはそんなに珍しいことではないのだそうな。(休日にコンビニ駐車場で座り込んで弁当を食べる日本の若者とは大違いである。)
 道中見つけた広い場所で昼食を広げたが、たまたまゴルフ場が近いらしく、時折黄色いゴルフボールが降ってきたのはご愛嬌。
 エディンバラはちょうどフェスティバルの真っ最中。道のあちこちに大道芸人が見世物をしていた。わたしたちは古い町並みを歩き回って楽しんだ後、後期印象派などを展示していた美術館を一巡りし、食事をとることにした。せっかくだからと、選んだメニューはスコットランドの伝統料理、「ハギス&ニップス&トッティー」。日本語で表現するとしたら…「内臓&野菜&いも」だ。ハギースとトッティーは旨いと感じたが残念ながらニップス(野菜)だけは食べきれなんだ…
 

8月18日(木) T氏の念願叶う。
 まさに「釣りをせんがために」わざわざ英国まで出かけたT氏。しかしこの時点で、天然の川でビッグ・トラウトを釣ることは絶望的と見たか、今度は管理釣り場(といっても日本の釣堀を想像されては困る。英国は環境保護先進国。釣っても良い場所を管理しているのだね)でのアタックを決行。父デイビッドの知り合いである、バーク氏と2人で颯爽と出かけていった。
 その間残されたわたしとTB氏は、ニューキャッスルの南にあるダラム大聖堂を見学に出かけた。
 この大聖堂は1500年から建つ歴史ある建物で、見れば城砦としての役割も果たしていたような形跡がある。カテドラルの中にはレストランなどもあり、そこで昼食を食べた。午後は、大聖堂の周囲をぐるっと回れる遊歩道があるので、それを一周散策した。
 それにしても、英国とはなんと絵になる国なのであろうか。例えばこのダラムにカメラを持っていったとすれば、どこをどう撮影してもきっと絵葉書並みのきれいな景色が撮れるであろう、そんな町であった。2枚目の写真はバグパイプより小型の「ノーザンバーランド・パイプ」を演奏するおじ様である。左手のわきの下で袋を挟み、空気をふえに送り込んでいる。非常に高度な技術でいかにもイギリス民謡っぽい曲を演奏していた。
 T氏は夜ご帰還。釣果は大きなニジマス。これは後日料理されて夕食となった。きけばバーク氏は早口な方だったらしいが、クルマのステレオまで早口(回転が狂ってる?)らしく、道中、倍速ぐらい速い「ハードデイズナイト」を聞かされたようである。恐るべし…。
 なお、わたしはこの夜、クレアに連れられてニューキャッスルのナイト・シーン(といってもディスコだが)に繰り出した。現地の若者に混じり、東洋人の意地を見せるべく夜中まで踊りまくった。若かったのだ・・・。