2012年4月「赤城千本桜お散歩ツーリング」の巻


 雨の予報の日曜日。

 いつもならば、出かけもせずにボーっと過ごすところである。
 が、今日はいつもと違うのだ。

 済まさなければならない用事があるのだ。
 お彼岸に
寺から預かった塔婆をオヤジの墓に届けるのだ。
 ずっと玄関に置きっぱなしですごく申し訳なかったのだ。
 午前中は雨も降らなそうなので、バイクで行くことにしたのだ。
 せっかくなので、BMW納車直後の教え子すっきんを誘ってみたのだ。
 彼も時間がありそうなので、一緒に行くことにしたのだ。
 まだ100キロちょっとしか乗っていないそうなので、
 こんなお散歩ツーリングでも距離が延びるのがうれしいそうなのだ。

 さて、午前9時に集合し、
 片道30分ほどの公園墓地へ。 
 赤城山の裾野にあるのだ。
 彼岸には死ぬほど混んでいるのだが、
 この時期はスカスカである。
 
 すぐに塔婆を所定の位置に立てて、短くオヤジにあいさつ。
 またあとで来ますよ。
 公園墓地の桜は散り始めていて、
 道には桜の花びらが散り敷いていた。
 バイクが走ると、その花びらが舞いあがり、
 なかなかドラマチックである。
 この場所でこれなら、
 もう少し山を登ればちょうど満開のはず。
 まだ雨の降り出しには時間がありそうなので、
 ちょっと足を延ばして走ることにしたのだ。

 ちょうどこの公園から10分程度東へ走ったところに、
 桜の名所で有名な
「赤城千本桜」があるのだ。
 ちょうど満開の時期に当たっているようで、駐車場の入り口付近には車の列ができていた。が、さほど待つ時間もなく場内へ。
 バイクの駐車料は100円。相変わらずリーズナブルである。

 2キロ程度の桜並木は、いまが満開のベストシーズンであった。
 空が曇っていてきれいな写真が撮れないのは残念だが、人間の目には全く問題ない。
 かえって桜自体がまさに
「霞か雲か」状態である。
 上りはじめのところには無数の屋台が出ており、音と匂いでまったく風情がないが、
 我慢して登っていくと上半分には静かな散歩道が楽しめる区間がある。
 
 長い坂を登り続けていくと、最後は上の県道とぶつかり、ここが終点ということであろう。
 今度はそのから来た道を下り始める。
 
 途中、寒くなってトイレに立ち寄る。
 数人並んでいたので、待っていると、
 ここから見た桜の方がきれいなことを発見(笑)。

 張り切って、桜の真下までつい行ってしまうが、
 もしかしたら一番きれいに見えるのは、
「離れたところからの眺め」
 なのかもしれないな。
 なんだか花見に人生を重ねてしまうoyoyoである。

 広場のような場所には芝桜も咲き始めていて、
 なかなか良い景色であった。
 歩き続けていたら、そろそろ腹も減ってきた。
 帰りにラーメンでも食おう、ということになり、
 千本桜を後にした。

 
 これはすっきん氏と、
 新しい相棒の雄姿。
 
F650GS
 650と言いながら800cc。
 ホイールベースが長そう。
 これは直進安定性が高そうなバイクである。
 ABSも付いているし、リアには大きな可変式パニアケース。
 まさにロング・ツーリング仕様になっている。
 BMWといえば水平対向エンジンを思い浮かべるが、
 この並列エンジンも日常使用を考えるとなかなか現実的で良いかも。
 排気音は軽やかで、
 ステンレスマフラーから乾いた音を立てていた。

 赤城県道を南に下り、
 道沿いにあるラーメン店「白翁」へ。
 すっきん氏いわく、味噌ラーメンがお勧めらしいので、
 ギョーザと共に注文。
 麺はかなりの太めんでコシがある。
 スープはしょっぱすぎず、最後まで飲めるタイプ。
 もやしのしゃきしゃき感と、麺のもっちり感がばっちり。
 これで550円とは良心的値段。
 
 ラーメンを食した後は腹ごなしにNap'sへ寄り、
 ヘルメットなどを物色。
 すっきん氏はBMWに合うヘルメットを探しているのであろう。
 この色なら結構なんでもいけそうな気がする。
 私も今のRX-7RRがそろそろ賞味期限切れになるので…
 …
お金を貯め始めないといかんな(笑)。

そろそろ雨が降りそうになってきたので、
高崎の「トンビコーヒー」で食後の一服=ケーキセット(爆)を食べて帰宅。
ゴールデン=ウィーク企画の作戦会議もできたので、
なかなか「春を満喫」できた充実の「お散歩ツーリング」であった…。