2011年6月の2「南回りコース一人旅」の巻
 
 高原学校の代休の平日。新しいサイレンサーの慣らしに、おなじみの南回りコースに出かけた。

 サイドバッグを取り付け、十分余裕を持って朝8時過ぎに出発。
 途中でガソリンを満タンに。これで燃費を計算しようというわけである。

 いつもの道を南下し、まずは秩父の道の駅で1回目の休憩をとる計画である。

 AELLAサイレンサーは、今までの純正とは全く違う音を響かせている。
 それほど轟音でもなく、発進してから加速中には適度の迫力を伴うが、ある程度巡航している間は静かにしているところが面白い。
 減速時にアクセルオフすると2〜3回はパンパンッというアフターファイヤーを伴う。
 とりあえず、つなぎ目の排気漏れ等もそれほどなさそうである。

 出勤時間帯の渋滞に会いつつも、1時間ちょっとで道の駅に到着。水分補給。
 予報では曇りであったが、雲の切れ間からは青空が覗いており、暑くなりそうな予感である。

 小休止後、雁坂トンネルを目指して今度は国道を南西へ向かう。

 ここまでくると走る車はかなり減り、快適なクルージング速度である。
 高度があがるにつれて涼しさも増してくる。
 トンネル手前で一回止まり、上着を重ね着する。あのトンネルは夏でも内部が寒いくらいなので、長袖Tシャツくらいでは太刀打ちできないであろう。

 トンネルに入ると、より一層マフラー交換の効果を感じることができる。
 今まではトンネル内でも他のバイクの排気音に負け、自分のバイクの排気音などを聞きとることは困難であったが、今ではちゃんと後ろから自分のバイクの鼓動を聞きとることができる。

 トンネル内で埼玉から山梨に越境し、出口で料金560円也を支払う。
 山梨県側はさらに空いていて、ノンストップで笛吹市を通りぬけて国道20号まで降下する。途中、雲の間から富士山の姿を見ることができるのが、この道の魅力の一つである。

 しかし、さすがに甲府盆地に入ると暑い!!コンビニに避難し、上着を脱ぐ。

 そろそろ12時になり、おなかも空いてくるので、20号ぞいの道の駅を目指して今度は北西に進む。

 午後1時になんなんとするころ、道の駅「はくしゅう」に到着。

 名水「尾白川」で有名な場所である。サントリーのウィスキー蒸留所もある。
 レストランで「名水てんぷらうどん」を注文。
 いなりずしはサービスである。
 食券を買って、テーブルと水は自分で勝手にするセルフ方式である。

 周囲のテーブルは、仕事を退役した後の初老の方々でいっぱい(笑)。観光客だけではなく、近隣の方の社交場のようにもなっているらしい。
 私も退役したらこんな平日にこんなところにふらっと来られるような身分になりたいものである。

 などと考えているうちにうどんができあがった。
 800円なり。
 さっそくいただいたが、春菊のてんぷら揚げたて。
 うどんはしっかりコシがあって、かといってしつこいほどではなくとてもおいしかった。あっという間に完食。

 売店で、近所の肉屋さんがつくった「タケノコ入り」「大葉入り」のソーセージを購入。本日お仕事中の家族へのお土産にする(笑)。

 そんなこんなで1時30分。そろそろ出発。
 今度は諏訪湖方面を目指す。
 途中、サントリーの蒸留所があったが、震災の影響で現在は平日は見学コースは閉鎖中だそうな。残念。
 
 20号沿いには名水の里らしく川が流れ、水田には稲が揺れる。
 日本の原風景の中をバイクで快適に流して行く。


 日差しが強くなり、首や腕の日やけが気になる(笑)。

 諏訪湖を見ようと、そのまま北上し下諏訪にでる。
 左回りに諏訪湖沿いを走ると、天竜川の水源にもなっている水門に出る。
 ※この前テレビで見て知ったのだが、天竜川は諏訪湖から静岡県側に流れていたのだ!

 水門を見学した後、いつもの帰り道、140号を目指す。
 
 最後にどこかに立ち寄ろうと、
 「万治の石仏」に。

 これは諏訪大社春宮のそばになる。
 子供のころ、石仏にはまった時に写真集には必ず載っていた有名な石仏である。
 その横顔は仏というよりは若干「モアイ」っぽくもあり、ユーモラスでもある。

 昔(350年前?)、神社の鳥居をつくる石材にしようと、巨石にノミを入れたところ、そこから血が出たため、恐れを抱いた住民たちが祭るようになったのだとか。「万治」というのは年号だが、そこから「よろずおさまりますように」(笑)と唱えながら仏像の周りを三周すると願いがかなうという。

 子供のころから一度は来たいと思っていたが、
 今回長年の夢がかなった形になった。

 さて、そこから有料トンネルを抜け、佐久に向かう。
 この辺りで250キロ走行を過ぎ、燃料警告ランプが点いたり消えたりし始める。いつもとほぼ同じタイミングである。
 GSで給油し、さらに進む。

 佐久でコンビニ休憩し、暑さに負けないようにアイスを食う。
 佐久からは内山峡を抜けて下仁田に出、そこから最後は上信越道で高速走行を試してみた。

 高速でも新しいマフラーの感じはとてもよかった。
 データ上では若干トルクが上がっているはずなのだが、今までと特に変わった
ところはさほど感じられなかった。
 音だけはしっかりとビートを伝えてくれているので楽しい。

 通勤時間帯割引で高速を降り、平日代休のツーリングもこれで終了である。

 走行距離が365キロ、消費燃料は14リッターであった。
 計算上は
リッターあたり26キロ。ほぼいつもと同じか、若干良い値であった。

 帰ってきて洗車しながら気づいたことは・・・右のシートボルトを落としたことである(爆)。
 振動で緩むので、気遣っていたのだが・・・走行中に落ちてしまっては気づくべくもない。
 さっそく次のものを注文しなければ。もったいないなあ・・・。

 それにしても、次のツーリングはいつになるか分からないが、また楽しく行きたいものだ。