2011年6月「AELLA製サイレンサー導入」の巻
 
 夏の「少ない」ボーナスを思い切って投入し(笑)、サイレンサーを取り替えることにした。

 今回投入するスリップオン・マフラーは、京都にあるCASUNO製の
「AELLAサイレンサー・ボンネビルT100用」である。
 現行版ボンネビル用のサイレンサーは国内外のメーカーからいくつか売りだされており、それぞれ特徴もデザインもまちまちであるが、今回の決め手はなんといっても
「車検対応品」
であるという点だ。同梱されていた証明書は(財)日本車両検査協会・大阪検査所の発行した自動車排出ガス試験結果証明書である。これで、2年後の車検時にもいちいち純正戻ししなても済むのである。
 
 この写真は両者の比較である。

 上が今回入手したAELLAサイレンサー。下が純正のサイレンサーである。
 
 長さはAELLAの方が短く、太さはAELLAの方が太く、テールに向けてテーパーしている。
 素材は純正がスチール&クロームメッキなのに対し、AELLA製はステンレス。
 重量は、一本あたり純正が4.2kgに対し、AELLA製は2.8キログラム。2本で
約3kgの減量である。
 
 ではさっそく、取り付けてみよう。
 純正のサイレンサーを外し、液カスケットのかすを除去。
 その後、付属してきたカラーをリアステップのステー部分に追加し、新しいサイレンサーを固定する。
 まあ、コツさえつかめば簡単な作業である。

 左側は、その作業に加えてサイドスタンドのゴム・ストッパーを取り付ける作業が必要で、実際はこっちの方がややこしいかもしれない。お湯でゴムを温めながら、なんとか取り付けた。
 
 右の写真が、両者の違いを車両の後ろから見たものである。

 左側は純正のマフラーで、右はAELLAに交換してある。
 目立つのが、排気管の直径の違いと高さの違いである。
 純正の方は穴の直径が小さく、しかもほとんど水平に取り付けられているため、かなり下の位置に排気管が位置するのであるが、AELLA製の方は直径が大きいうえに、角度が上がり目についているため、かなり印象が違って見えるのである。といっても、知っている人でなければぱっと見の違和感はほとんどないであろう。

 左の写真にカーソルを載せてみてほしい。
 ロールオーバー効果で、使用前と使用後の写真を比べられるようにしてみた。

 ・・・ほとんど両者の違いが分からないように見えるが(爆)、まあ、繰り返し見てもらえば、やさしい心の持ち主である諸兄におかれてはきっと
若干の変化に気づかれるであろう(笑)。

 さっそく、試運転に出かけた。

 サイレンサー以外は全くの純正と同じセッティングである。

 まず、発進時などの低速トルクであるが、純正と比べてもさほど細くなった感じはない。
 CBでモリワキの集合管に取り替えた際は低域のトルクがスッカスカになったものだが、このサイレンサーだけの交換だとそういう影響は少ないと見える。

 また、走り出しの排気音は大変力強く、パラレルツインらしい鼓動感のある音がするが、いざ定速走行に入るとそういう荒々しい感じは抑えられており、
「自分で自分がうるさい」的バカっぽさは全く感じないのが好感が持てる。

 空燃比を変更していない場合に気になることの多いアフターファイヤーであるが、
ほとんど出ない!
 3速あたりで急にアクセルを戻すと2、3回パンパン言うが、それ以外はほとんど不快な音はしない。
逆に、これくらいのアフターファイヤーがあるくらいが、かえって「交換しました」感が味わえていいのかもしれない。

 せっかくなので、動画も作ってみた。もし購入に迷っている方の参考になれば幸いである。
 次の休みの日にでも、ちょっと長く走って、燃費や高速走行の様子なども体験したいと思う。