2012年9月「プチ・ツー二題/八ヶ岳&只見」の巻


 2012年9月2日、朝6:30集合。
 昨夜は夜中までライブで大騒ぎしていたので、眠い頭を叩きながらの上信越道。

 スッキン氏といつものコンビニで落ちあい、曇り空の下、上信越道で小幡PAまで。
 ここで、今回の主役ともいうべきドラッグスターのH氏と合流。
 今回はH氏が八ヶ岳で開催されるドラスタのミーティングに参加するのをサポートするのが目的。
 私たちはH氏が会場に入るのを見届けてから、
温泉にでも入ろうという魂胆なのである。
 無事に合流し、さて走ろうかという矢先に、雨がぽつぽつ。
 とりあえず横川まで走ろうと決めたものの、たどり着く前に雨が本降りに。
 路肩にバイクを停めて合羽を着用し、なんとか横川SAまで。
 ここで、朝飯を食いながら相談したが、雨はやむ気配なし。
 しかし、ここで引き返すようでは男がすたるってもんである。
 とにかく峠を越えて長野側まで行ってみよう、ということになった。
 ・・・前回の岐阜ツーでは、峠を越えたら晴れていたのだ。
 
 「柳の下にどじょう~」ではないが、佐久に出たら雨も小ぶりに。
 これはラッキー!ということで、清里方面に国道を進む。
 途中でカッパを脱がなければならなくなるほど天気は回復し、無事にH氏を富士見町の会場入り口までサポートすることに成功した。
 
 さて、我々はヤマハ車でもないので会場には入りにくく、
 ここからはあとで合流することにして別行動に打って出た。
すっきん氏が
「八ヶ岳のアウトレットが面白い」というので、
金もないのに一緒についていくことに。
行ってみると、
今まで行ったことがあるアウトレットの中では割と小じんまりしたサイズ。
シャレオツな店が多くて気が引けるが、
たまには男2人でウィンドウショッピングなんてえのも・・・ま、いいか(笑)。
ちょうど頭がヘルメットでペッタンコになっていたので、
50%引き(驚!)のハンチング帽を購入!
来て見るもんである。
ちょっと自然食品の店のテラスっぽところでティータイム。

この後どうしようかと相談し、
先日の高山で温泉に入り損ねたことを思い出し、
「じゃあ、諏訪温泉まで行ってみるか?」
という結論に達した。
 あまり距離も考えずに、下道で諏訪へ向かう。
天気は完全に回復し、快適なライディングタイムである。

 想像よりも時間がかかったが、なんとかお目当ての「百人風呂」、「片倉館」へ。

 こんな外観で、建物は重要文化財である。
 この中に銭湯があるとはだれが想像できるであろう。
 入ってみると、大理石などが使われた豪華な浴槽。
 昔の建物なので、さすがに洗い場はやや少なく狭いが、これも雰囲気のうちである。
 湯温はやや高めなのか、いつも38度に入っているというすっきん氏は
 「これは長風呂できねえ」
 と訴えていた。
 まだ旅の途中なので、あんまり長湯はしないようにして上がり、
 お決まりの牛乳攻撃である。
 今回は
八ヶ岳牛乳
 すっきん氏はコーヒー牛乳を選択。
 私はプレーン(・・というのか?笑)
 なかなかおいしい牛乳でした。

 風呂に入ったら腹が減った。
 H氏との集合時間も迫るので、
 通り道にあった旨そうなラーメン屋を目指す。どうもすっきん氏の記憶によると有名店らしい。
 
 間もなく店に着き、意外やすいていたのですぐにとんこつラーメンにありつく。

 これがそのラーメン。
 典型的な細麺。にんにくを絞って入れ、薬味を添える。う~ん、美味いね!
 つゆに変な味が混じらずに純粋な優しい味になっているのがいい。すっきん氏は買え玉を注文するほど気に入った様子。
 よかったっすね!!

 などと感動して店を後にしようとしたら、
なんと雨が降ってます。バイクもびしょびしょ。

 慌ててまたカッパを着用、時間がないので、高速道路で小渕沢まで戻ることに。
 高速に乗るころには雨もやんでいましたが、今日はほんとに雨雲に追いかけられているような一日でしたね。

 小渕沢の道の駅でなんとかH氏と再合流。

 帰りは中央高速で…ともくろんでいたのが、
事故渋滞25キロという掲示板の無情な言葉で挫折。
 仕方がないので、また来た通りに清里・野辺山方面へ。
 途中、直売所で米や野菜を物色するすっきん氏。
 やはり農業関係のお仕事をしているので、目の付けどころが違うのだ!
 上信越道に乗る直前から、小やみになっていた雨が再び降り出し、軽井沢あたりではひょう混じり見たいな豪雨に!!
 あんなに痛い雨、久しぶりですよ…とほほ。

 最終の横川SAで休憩し、今回のツーリングはお開きとなりました。
 H氏、次回は雨に当たらないツーリングになるとよいですね!

 お疲れさんでした!

 9月16日。
 旧友のZX氏が久しぶりにツーリングに、というので、すっきん氏と企画した「奥只見」ツアーに誘うことに。
 朝7にいつものコンビニに着いたら電話が。
 出ると、ZX氏、仕事の関係で来られず、とのこと。こりゃ残念。
 まあ、では2台で行こうか、ということで関越道へ。

 最近2回、連続で「雨ツー」になっているので、今日の天気のよさは格別にうれしい。

 塩沢・石打で休憩中のすっきん氏。
 米の実った田んぼを見る目は真剣そのもの。
 ここらではもう稲刈りが始まっていたので、
 これから始まる忙しい仕事の日々に思いを馳せていたのであろう…。

 さて、小出ICで高速をおり、
 とりあえず国道352号に向かうも、
 残念ながら途中で「全面通行止め」の看板。
 それなら、「シルバーライン」というのがあるだろうと、
 引き返してそちらに向かう。
 ※実は、
「二輪通行止め」らしいのだが、知らずに進入!
 だってだれも係員もいないし、標識らしきものも無かったので…。

 ほとんどの区間が「坑道内」みたいなトンネルで、
 気温も15℃くらいしかなく、
 中はまるで雨が降っているような湿気と水しぶき。
 シールドはまったく前が見えませぬ。
 恐ろしい思いをしながら進行していくと、右手に「銀山平」の文字。
 たまらずに右折すると、急に青空が開けました。

 トイレ休憩しながらこの後の身の振り方を考えていると、
向かいのお土産屋さん「銀山茶屋」の人がトイレに来ながら、
「国道はこの先も通行止めですよ」ときたもんだ。
 あ~、やっぱりそうですか…。

 仕方ないので、
まずは「コーヒータイム」(笑)

 手作りようかんのついたコーヒーをいただきながら作戦会議。

 仕方がないので、小出までもどり、
 一つ北の国道252号で福島を目指すルートに変更。
 こっちは急にバイク濃度が濃くなり。
 やはり352が通れない影響だろうか?
 途中の道の駅「いりひろせ」でアイス休憩。
 暑いったらないのだ!こりゃ夏だ!!

 長袖シャツを脱ぎ棄て、
 身軽になって再度スタート。
 この先はだんだん山深く入って行く。
 しかし、信号もほとんどなく、
 森に囲まれた快走路。
 これはなかなか良い道だ。

 しばらく走ると、峠の頂上らしきところに辿り着く。石碑があるので一時停止。

 そこから見ると、
 大きなダム「田子倉湖」が一望できる。
 思わず写真をパチリ。
 すると、通りかかったおっさんが、「撮りますよ~」と声をかけてきた。
 いや、べつにデートじゃないんで、2人で撮んなくても…と言いながら、撮ってもらってみた(笑)。
 「さすらいのおっさん」2ショット。
 ダムから吹き上げる風は涼しく、しばらくここで休む。


 さて、今度は福島県側に下る。
 銀山平で買ったおにぎりを、どこかで食おうと思ったのだが、なかなか休憩ポイントにぶつからず。

 そのままどんどん進行していくと、
 只見の街中に。
 ガソリンがあやしいので、ここで給油する。
 すると、ガススタンドから対面の路地に、怪しい「ラーメン店」発見。

 すっきん氏のこういう嗅覚がすごい。
「きっと美味いにちがいない。」
 と言うので、そこにバイクを停めて店に。

 入ると、結構な客の入りだ。昼時だから仕方がないか。
 壁に「ラム肉定食」の文字。これは気になって仕方がないので、
ラーメンとラム肉(単品)という注文に(爆)。
 できてたのは、基本に忠実なラーメンと、柔らかくて抜群に美味いラム肉であった。
 ごちそうさま。

 さて、腹もいっぱいなって、残りは温泉だけである。
 会津若松までにはいくつかの温泉が道沿いにあるらしい。
 それを目指しながら、只見川に沿った国道を進む。
 
 とにかく、目につくのは昨年の7・11水害の傷跡である。
 まだ復旧していない道や線路、
 川に置かれた巨大な流木、
 壊れたままの家屋など、1年経っても傷跡はなまなましい。
 一日も早い復旧を祈るのみ・・・
 などと言っている間に、だいぶ行きすぎてしまった!
 気が付いたら、向かっていた温泉町を通過していたのだ。

 仕方がないので、この先の磐越道入り口までにある最後の温泉町『柳津』を目指す。
 ここの町民センターに日帰り温泉があるのだ。
 なんとか無事に発見し、300円の入湯料を払っていざ館内へ。
 館内は昭和の香りがぷんぷんとする、いかにも「町民センター」だが、
 温泉はとても良い湯であった。地元の方とのおしゃべりもなかなか風流で私は大好き。
 この柳津は町おこしにツーリングライダーを誘致していると聞き、納得。
 あれだけバイクが来ていれば、あれを利用しようと思うのは当然のことだろう。
 ぜひ、紅葉の季節なんかに来て見たいと思う。

 さて、この先は高速に乗り、
 幾多の渋滞をかいくぐりながら、なんとか午後7時過ぎに帰宅。
 日帰りとしては最長の
583キロを走破した!

 疲れたが、いろいろな景色や人と出会えて、新鮮な感動に満ちた一日であった。