2014年9月~2015年1月「更新忘れまとめてド~ン!」の巻

「全然更新しないまま、半年経っちゃいましたwww」

 せっかくなので、記録のためにまとめてド~ンと更新しちゃいましょう。
 
①ハンドルグリップ・ゴムの交換。
 写真の下が、もともとついていたグリップ。
 ひと夏持たずに、切れてしまったものである。
 どうもインド製らしいが、モールドもずれたり、素材も薄かったりで、いいところなし。
 上が、USAより輸入した、新型グリップ君。
 こちらはそのような粗悪な?様子もなく、素材に柔軟性があり、モールドもくっきりしていて、合わせ面のずれなども皆無。
 これに交換する前に、再生産品に一度交換したのだが、穴の直径がわずかに大きく、またバーよりもかなり長かったためぶかぶかに。
 今回の交換により、インチ・バーにぴったり合ったので気分すっきりである。
 交換に際しては、お湯で数分間煮てゴムを柔らかくし、そのまま一気に取り付けた。
 結果、半年経ったがまだまだ新品同様。やはり「安物買いの銭失い」にならないように注意である(笑)




②リアの反射板&空気バルブキャップ。
 日本の法律により、反射板は必要。
 しかし、この長方形の反射板はちょっと可愛くない。
 そこで、LUCASの丸形の反射板を入手し、交換。
 若干、ナンバープレートにかかってしまい、文句を言われそうだが、
 これで雰囲気もぐっと良くなった。
 ボンネビルともおそろいだしね(笑)。

 ついでに、USA製の空気バルブキャップを入手し、装着。
 見た目もちょっとヴィンテージっぽくて。
 USAはSchrader製。アメリカで空気バルブの特許を持っている会社らしい。
 我々が「アメリカ式」と呼んでいる、自動車のタイヤなんかに採用されてるあれね。
 そう考えると、形と言い、伝来と言い、文句なしじゃないですか(笑)





③ヘッドライトリム取り付け金具交換。
 ヘッドライトの取り付けは、
 このねじ(ステー)一本と、下にある爪に引っ掛けるだけの簡単装着。
 しかし、長年の使用により、ねじ頭(マイナス)がなめてしまい崩壊寸前。
 見た目も気分も悪いので、いっそステンレスに…と交換(笑)
 左が再生産品のステンレス製。これならしばらくは錆びることもあるまい。
 
 さっそく取り換えようとするが、ねじの山がこれまた途中でなめていてステーに引っかかり、
 共回りしてなかなか緩まない。
 気合いでなんとか無理やり取り外し、新しいステーに交換。
 こっちはメッキではないので、さびが出始めたら磨けばまた光るであろう。
 ステーの厚さも分厚いので、信頼性はこの方がましである。





④1961年のTAXDISC複製。 おりしも、本国英国では2014年にこの「丸い表示」の義務付けが終了。
 これは、納税の証明書であり、英国ではこの表示が長く義務付けられていたのである。
 私のタイガーにも、このバイクが最後に英国で走った年であろう、2000年5月31日期限の納税証明ディスクが装着されていた。
 もはや日本国内では何の必要もない小物だが、
 これがあると俄然「英国っぽさ」が増すので、取り外さずにつけておいた。

 いろいろ調べてみると、このディスクの愛好家(?笑!)が英国に居り、
 いろいろな年式のディスクをプリンタで複製しているらしい。
 あまりにばかばかしいので、さっそく注文してみることにした。
 どんな年式でも、月でも、しかも納税した事務所のスタンプまで複製するというので、
 
A:まずは製造年の1961年を選び、
 B:自分の誕生月の10月を選択。
 C:事務所はビートルズに敬意を表しリバプールに。

 ナンバーは、このバイクが最後に付けていた「HSL336」を選択。
こうして出来上がったのが、この青いタックスディスクである。
 もはやだれも興味も持たないだろうが、まさに自己満足の小物であった。





⑤第1回オイル交換。
 新しいメーターに換装してから1000マイルを走った。
 実際は1600kmということか。我ながら半年でよく走ったと思ふ。
 ということで、ちょっと早めにオイル交換を敢行。

 タイガーのオイルタンクには、見たところドレンボルトがない。
 ということは、オイルラインを取り外しての下抜きか?気が遠くなる。
 ということで、サクションガンで上から抜き、残りをエンジン下のふたから抜くことに。
 ま、きれいに抜いたところで、このバイクにはオイルフィルターもなく(本気でないのだ!)、
 どうせすぐにまた交換の時期が来るのであるから、あまり細かいことは気にせずに。

 タンク内のオイルをほぼ上から吸い取って抜き、
 エンジン下のふたを外すと、こんなちっぽけな網が出てくる(爆)。ドライサンプの、エンジン下にたまったオイルを吸い取る部分にあり、
大きなゴミを吸い上げないように止めている網である。取りあえず洗浄しておいたが、劣化が激しく、次回は交換である。

 ついでに、ギアオイルも交換。
 ドレンボルトが写真の様に二重になっており、長い方が「レベルキャップ」になっている。
 これを取り付け、穴からオイルが漏れ出てきたら、規定レベルまで注入OKのしるしなのだ。
 これはわかりやすい。取りあえずS800用に買ってあったWAKO'Sのギアオイルを注入した。

 もちろん、プライマリーチェーンのオイルも補給。こちらもクラッチのキレに影響大なので、エンジンオイルよりも頻繁に交換が必要。
 ※マニュアルによれば、
「毎月一回交換」と書いてある(爆)!
 毎月は無理にしろ、頻繁に変えた方がよかろう。金属粉も入っていることだし。





⑥フロントナンバーにカッティングシート。  風切型のフロントナンバー。
 何となしに、ブランクのままだと寂しい。
 ここに、全然関係ないステッカーを貼ったり、
 「Tiger100A」なあんてモデル名を貼ったりもできるが、
 せっかくなので、リアルなナンバーでも貼ってみようかと。

 程よい大きさのカッティングシートのアルファベットと数字を入手し、
 このように台紙で位置決めをして貼り付けてく。
 ※もちろん事前にちゃんと脱脂しましたよ。

 ま、結果は…微妙ですがwww。無いよりはましかな?
 これでさらに英国風味が増したのではと自己満足。





⑦オリジナルのスミスメーター帰国。 元々ついていた、「右上スタート」のクロノメトリック君。

 すっかり動かなくなり、日本国内の業者様に見積もり取ったところ、
「工期未定~値段5万円より」
 という、腰の引けてしまうお答え。
 仕方ないので、本国に送り返し、レストアを敢行。
  結果、1か月程度で完成し、
 無事にこの部屋に戻ってきた。
 ※やはり部品&技術者の豊富な本国に限りますな!

 文字盤は交換され、リプロ?になったが、
 文字のフォントなどはよく再現されていて許容範囲。
 2点止めだったビスも、よりしっかりした4点止めに交換。

 裏面も塗装し直しになり、輝きを放つ。
 ねじ類も新しくなり、照明のふたには丁寧にマスキング。
 金色の四角いシールがあるが、
 これは「12か月保障」のシリアルナンバー。
 さすが、英国紳士、やることが心憎い。

 距離計も00000に戻ってしまったので、
 もはやこれを車に戻すのももったいない。
 これはいざという時の予備&部屋のオブジェとして、
 活躍していただくことに決定(爆)!
 ただし、
 「あなたのバイクのスピードメーターケーブル、たぶん壊れてまっせ。
 メーター修理中の傷からわかったんで。
 もしよければ早めにケーブルも交換したほうがええんちゃいます?」
 的な手紙も一緒に入っていたので、
早速ここに注文。製作していただくことになった。





⑧小物・小物・小物。
 まず、クラッチ&ブレーキのアジャスターを交換。
 さび錆の社外品?が使用されていたので、
 安物だが、ちゃんとしたAMALのコピーを入手。
 これで、しっかりとワイヤーを調整できるようになる。

 次に、
 テールライトのパッキン。
 ※今まで、パッキン自体がついていなかったのだ。
 面倒くさいので放置していたが、
 中古でLUCASの564を入手出来そうだったので、
 せっかくだからとゴムシートをカットして自作。
 適当にやった割にはクオリティーが良い(爆)。

 この後、本物のLUCASのパッキンも入手してみたが、
 ゴムの質などもしかしたら之より悪い??
 ので、このまま自作品で行くことに決定。

 さらに、
 リアブレーキのロッドの調整ボルトを交換。
 
 今までのボルトは、このつまみの「羽」が四枚付いていて、
 そのおかげでチェーンケースに干渉し、塗装に傷をつけていた。

 この新しいボルトは、羽が上下に2枚しかなく、
 これなら横のチェーンケースには干渉しない。
 また長さもかなり長めになっているので、
 ロッドの部分が風雨にさらされることなく、さびも予防できそうな。
 こういう小物が更新されていくのも、バイクいじりの楽しみである。





⑨スピードメーターケーブル交換。
 ケーブルが完成、
 英国より届いたので早速交換作業に。

 まず、タンクを初めて取り外す。
 前後の2本のスタッドで止められているだけなので、
 あっという間に取り外すことができる。

 初めて見るタイガーの背骨。
 思いのほか華奢である。
 とくに真ん中の「へこんでる」部分は、
 強度を出すために断面の形状を変えているのだろうが、
 ものすごい細さである。

 さて、この状態で、リアカウルをいったん緩め、
 リアタイヤのハブにあるギアからケーブルを通し、
 タンクの下を通って、ナセルまで導く。

新しいケーブルはしなやかで、とても取り付けやすかった。
 さっそくもとに戻して試運転してみたが、メーターの動きは完璧。やはりメーターはケーブルがイノチである。





⑩フォークオイル交換。
 動きが不安定なフロントフォーク。
 今まで手を出さずに放置していたが、あまりにバネがぴょこぴょこしすぎる。
 これは、きっと中のオイルのせいに違いない。なんとかせねば…。
 意を決して手術に及ぶ。
   マニュアルでは、フォークには
「SAE20のエンジンオイル」が指定されている。
 1961年当時はフォークオイルがなかったのか??
 今ではSAE5とか10のフォークオイルが主流だから、
 SAE20なんてなかなか使わないだろう。
 せっかくなので、思い切り硬いオイルを入れて反応を見ようと、
 KYBの30番を一本入手!

 さっそく、ドレンボルトを緩めてオイルを抜いてみよう。
 あれ…あれれ。
 このどす黒い鼻水の腐ったようなものがにゅるっと。
 その後、嫌な茶色をしたオイルがどろどろっと。
 どう見ても、既定の150ccは入っていないようだ。
 いつ交換されたのかわからないが、明らかにこれではフォークとしての仕事はしないであろう。
 とりあえずオイルがほぼ抜けたであろうことを確認し、
 今度はドレンを締めて、フォーク上部にある「フィラープラグ」からオイルを注入する。
 位置的に注入が難しいので、緑色のKYBを注射器で吸い、
 ボルト穴から少しずつ注入していく。
 とりあえず、左右とも160ccを入れて終了。

 さっそく試運転してみたが、
 今までひょこひょこして落ち着かなかったフロントが、嘘のように固くなり、
 カーブなどでの変な挙動も収まることに。
 ブレーキ時も、ノーズダイブが収まり、運転が楽になった。
 もっと早く交換すればよかった。今後は定期的にオイル管理していこうと思う。





⑪パーセルグリッドのバッグとアクセル修理。
 タンクの上にあるパーセルグリッド。
 名前はパーセル(小包)だが、
 実際にここに荷物を縛り付けて走ることはない(笑)。
 しかし、せっかくついているのだから、ここに乗せられる小型のバッグがあれば…と探していた。
 しかし、どれも「帯に短したすきに長し」で、
 なかなか取り付けられそうなものが見つからない。
 国内で特別に作っている方もいたが、値段が数万円とやや予算オーバー。

 そこで、米国のバッグ屋さんで売られている、これを入手。
 ちょうどパーセルグリッドの大きさに作られており、
 裏にあるスナップボタンで留められる気軽さもnice。
 値段も約1万円と、リーズナブル。
 色は黒だったが、茶色にも特注で出来るというので、茶色を選択。
 このほうが色落ちした時にかっこいいような気がして(笑)

 届いた初日はまだ皮革が固くて、オイルを塗りこんで一日放置。
 二日目に取り付けると、上手く収まった。
 財布程度しか入らない大きさであるが、
 ちょっとした小物や何かが入れられるのはうれしい限り。

 さらに、
 今まで欠品していた、
 アクセル部分の「フリクションスプリング」を入手し取り付け。
 これは、アクセル位置を固定できるばねとスクリューで、
 アイドリング時に役立つのだ。

 今まではこのばねとスクリューが紛失したのか、
全く別のマイナスねじがはまっており、ねじで直接アクセルローターを締めていた。
 これだと、エンジンの振動で緩むことも多く、暖機中にエンストしてしまったり、
 ねじ自体が普通のねじなので、指で締めるのが困難だったりした。

 今回、ちゃんとした「大きなねじ」と、内部にはめるスプリングを入れたので、
 機能としては完璧になった。

 さて、
 いままでの半年のタイガー修理について、
 まとめて書いてみた。
 今後はもう少し更新頻度を上げられるように頑張りたい(爆)。
 ていうか、
 この
ホームページビルダー、もう少し使いやすくならねえかなあ~???(続く)