2010年 1月「新春あんこう鍋ツーリング2010in茨城」の巻
あけまして、おめでとうございます。
今年もバイクで元気に走り回りたい、そんな願いをこめて、新春ツーリングに出かけてきました。
参加者はAARSの5台(W650マスター、BMWのS氏、ZZRのS氏、SRすっきん、そしてCBoyoyo)。
朝、8時30分に集合。気温は摂氏3℃。ここ数年にない低温である。しかし、今までが恵まれすぎていたと思えば仕方がない。これが冬のツーリングなのである。「この厳しい寒さで、前世のカルマを落とすが良い」とは、マスターの名言である。
早速、今回の目標を確認しよう。今回は、茨城県は大洗海岸まで高速道を使って移動し、名物の「あんこう」を食してこようというツアーである。今回は、ただのなべではなく「どぶ汁」というものにチャレンジしようということで、S氏がすでに予約を入れてくれているのだ。
最寄のICから高速道路に乗る。皆さんはETC装着なのですんなり通れるのだが、私とSR氏は非装着。いちいち券を出し入れするのがまっこと面倒であった。
体感温度は0℃を下回っているであろう、まったく風はないものの、太陽が出ず、気温がまったく上がらない。北関東道の栃木と茨城の県境あたりであまりの寒さにトイレ休憩。私はグローブの手の甲の部分に入れてあったホカロンを、掟破りにも手のひらの側に移動し(爆)「即席グリップヒーター」状態にして後半をしのぐこととなった。
しかし、高速道というものは便利なもので、ちゃんと時間通りに着くのである。
片道175キロほどを走破し、予定通り11時30分に大洗の「大森」といういわし料理屋に到着した。
いきなり出迎えてくれたのがこのつるされた「あんこう」君である。深海魚だけのことはある、グロテスクなお顔と、下にぶら下がった内臓のような袋、体の表面はぬるぬるしたものに覆われている。早速すっきんと2ショットで記念撮影(笑)
店内に入ると、とたんにサカナのにおいが漂ってくる。これは料理にも癖があるかもそれない。覚悟が必要か…。
冷え切った体を暖めるべく、早速「どぶ汁」を5人前注文。
聞けば、もともと「どぶ汁」というのは、猟師が暖を取るために船の上で作ったのがもともとだそうで、アンコウの皮から内臓からすべて入れて作るのが本当なのだそうな。しかし、見た目もにおいもすごいらしく、そこから「どぶ汁」(そのまんまじゃん!)という名前が生まれたのだそうな。
しかし、この店のどぶ汁はそんなことがないようにちゃんと下ごしらえをしてあるので大丈夫だそうだ。
まず、新鮮な生のアンキモと「八丁味噌」が出て来た。
これでたれを作るのだそうな。
なべにアンキモを入れ、強火であぶりながらかき混ぜていくと、だんだん肝が溶けて水分が出てくる。ぐつぐつ泡だってくるので、一見、カルメ焼きをしているような様相を呈するのだ。
そこに、味噌を混ぜ、だし汁を加え、かき混ぜる、これでたれの出来上がりというわけだ。
それをなべの上にかけ、強火にかけてふたを閉めて待つ。
右がなべの写真だが、アンコウの身も多く入っているが、それだけではなく、湯通ししてあるアンキモや、軟骨、背中の皮など、アンコウの体のあちこちの部分がつかわれているのだ。まさに、アレンジはされても「どぶ汁」の名残を見せているといってよいだろう。
そうこうしているうちになべが出来上がった。
早速食べてみると…美味い!美味すぎる!!
出汁として入れられた八丁味噌と、アンキモの味が全体に染み渡り、そこに、アンコウの身から出た味がさらに加わってすばらしい味を出している。
アンコウの身自体は淡白な白身であるが、そこに味噌ベースの「アンコウだし」が絡み、最高の味を出している。軟骨もぷりぷりした食感で楽しめるし、背中の皮も独特のゼラチン質で体によさそうである。あっという間に平らげてしまい、残るは定番の「雑炊」である。
卵を落とし、火を止めて蒸らすこと1分。
完成した雑炊は、昨年食べた「ちゃんこ雑炊」に勝るとも劣らない味である。もしかしたら、なべが前座でこっちが主役?などと不謹慎なことさえ考えてしまいたくなるような深い味であった。ご馳走様。
帰りは、せっかくここまできたので海辺まで出る。
大洗海岸は20年間くらいに来たのが最後だと思う。
初日の出を見に友人と来たのだが、あのころは高速もなかったし、時間がかかったなあ。しかし、若かった…。さらば青春。
などと感傷に浸っている場合でもない。気温はどんどん下がってくるのだ。温まった体が冷えないうちに、今度は戻る方向に出発しなければ。
再び大洗で高速に乗り、一路栃木へ。
佐野インターで降り、厄除け大師で昨年のお札を返納。そして今年一年の交通安全を祈る。
さらに小腹がすいたので、いつもの「太七」ラーメンで青ねぎラーメンをおやつに食す(笑)。今日はじめて汗をかいた。
その後は、ふるさとまで高速を乗り継いで帰った。
帰りは走行距離200キロ。
行きと帰りで合計約380キロの旅であった。
これで2010年も安全にツーリングができるであろう。
次回のAARSツーリングは…春の「伊豆半島」ツーリングであろうか?
それまでにETCつけないとなあ…
期待に、胸を膨らませるoyoyoであった。(続く)