2007年 2月
「佐野厄除けツーリング」の巻
 AARS(All・Azuma・Rolling・Standard)主催「佐野厄除け&ラーメン」に参加しました。
 前回(11月)に、ダウンジャケットでツーリングに参加したところ、
「鳥の羽根が風圧で偏ってしまう」という致命的欠陥に気付いた管理人、とうとう新しいライディングジャケットを入手。ドライバーズスタンドの赤札市で入手したため、定価よりもかなり安かった。これはスリーシーズンジャケットなので、インナーを外せば春先まで使えるタイプ。難点は、首周りがきつく、襟がすれて首が痛い!!これは何とか解決せねば…
 ということで、準備万端整えての参加です。
 今回の参加車両は以下の通り。
 
@BMW R1150GS(?)間違ってたらスンマセン。
 AKawasaki ZZR1400
 BYamaha SR400 タンデム
 CHonda スペイシー125
 DHonda CB400 Four

 以上の5台6名。ま、
いつものメンバーです(笑)。
 午前10時に出発。2月とは思えぬ気温の国道を一路東へ。めざすは栃木県佐野市。そう、有名な厄除け大師様です。
 実は私、今年が前厄。これから3年間は男の「大厄」なのです。しっかりお祓いをしてもらわねば…※実はこの後、お祓いの効果を身をもって知ることとなる…。
 途中休憩しながら、佐野厄除大師に到着。門前の一番近い駐車場にバイクをとめることができ、すぐさま境内へ。私一人がお祓い対象者なので、皆さんとは別れて、厄除け申し込みへ。
 厄除けは「三千円コース」「五千円コース」「一万円コース」とあったが、前厄だし、迷わず三千円を選択。その後、お札をもらって拝殿内部へ。
 ブーツを脱ぎ、中に入ると既に行列が。大変な賑わいである。
 
近隣の「厄男・厄女」が一堂に会した景色は圧巻である(笑)。
 拝殿で短い説明を聞いた後、いよいよ念仏祈祷が始まり、しばし合掌して今年の無事を祈る私。祈祷の中で名前を呼ばれたのは、東京からおいでの「特別祈祷」の方たち。たぶんン万円ぐらい払わなければ個人名は呼ばれないのであろう。
 祈祷終了後、護摩の炎に手をかざし、その熱を頭や体に塗りつけて、今年の厄払いは終了。ああ、すっきりした。

 さて、待っていてくださった方々と合流し、昼食の目的地へ。
 G県のT林市にある、
「蕎麦屋なのにラーメンが美味い」店を目指す。途中、スパッツ・リーダーY氏のスペイシーの前輪が空気抜けで、危険な状態に。なんとか蕎麦屋までたどり着いたものの、このままではキケンと判断し、JAFへ連絡。この後の対応を考える。
 さて、蕎麦屋のほうは、
「行列が出来る店」として知られているらしいが、時間が遅かったためそれほど待たずに店内に入ることが出来た。私はオーソドックスな「チャーシューメン\900」を注文。皆さんは「大盛り」や「ねぎラーメン」にチャレンジの模様。
 待つこと20分ほど(店内混雑のため)で出てきた。忘れてて画像が無くて申し訳ないが、チャーシューメンは普通のチャーシューメン。しかし、
スープのあっさり味と、味のしみたロースのチャーシューとの組み合わせは絶品で、麺は佐野ゆずりの手打ち縮れ麺。スープの最後の一滴まで完食しました!!

 さて、食い終わるのを図ったかのようにJAF登場。近くのバイク屋までスペイシーを運ぶことに。我々はそのローダーの後に付いていこうということになり、ヘルメットをかぶり、バイクにまたがろうとすると…SR400で参加のN氏が突然、
「これ誰の?」
といいながら、私のデジカメを持って聞きます。
エッ!!いつのまに落としたんだろう!?タンクバックからいつの間にか落下していたようです。危なく、デジカメを紛失するところでした。もし気付かずに発進していたなら…数万円の損害をこうむるところでした。これこそ、さっきの「厄払いのご利益」では?と思えてなりません(笑)。

 タイヤの空気抜けのゲンインは空気バルブの不具合ということが判明し、めでたく修理完成。沈む夕日を追いかけるように西に向かって家路を急ぎます。
 新しく買ったジャケットは、ダウンに比べて空気抵抗も少なく、しかもインナーのせいかほとんど寒さを感じません。これはいいかもしれません。ちょっと奮発した買い物でしたが、このジャケットのおかげでバイクに乗れる期間がぐっと長くなること請け合いです!!今後は、もう少し薄くても効果のある「ウィンドストッパー」素材のインナーを購入したいと考えていますが、1万円以上するらしいので、また来年のバーゲン狙いかな?


2007年 4月
「ブラストバリアー取り付けだ!」の巻
 ゴールデンウィーク中の高速走行に備え、デイトナ製の
ブラストバリアーを購入。

 とにかく、ネイキッドで80キロ以上で巡航すると、胸部から腹部にかけての風圧はすさまじく、※ダウンジャケットの鳥の羽が全部後ろにいってしまう(笑)
それに対抗するために、今回の導入となったわけである。
 というか、平成フォア君にうまくフィットするものがこれくらいしか見つからなかったという消極的理由でもあるが、とにかく、なにも風防が無いよりはましであろうという素人考えの元に、取り付けてみることに。
 ネットで、ステー込みで1万ちょっとで入手。色は悩んだが、まったくのクリアーよりは汚れが目立たないであろうという判断のもとにグリーンを選択。
 届いてみたら、べつに色がついているといっても雰囲気程度。ほぼクリアーと同じである。これなら、取り付けてもさほど存在感をアピールすることはあるまい。オリジナルの雰囲気を大切にしたい人にお勧めである。

 さて、時間が出来た土曜日に作業。
 取扱説明書があるが、読むのがめんどくさいのでいきなり付け始める。
 ライトを固定している2本のねじ(14ミリ)を緩めて、外す。すると、ライトハウジングとライトステーの間にすきまができる。ここに、黒塗装されたステーをはさみ、もう一度ねじを元に戻す。たったこれだけで、ステーが取り付けられるのだ。
 その後、スクリーン本体とステーをねじ4本で仮に固定。あんまり強引にすると割れる、と書いてあるので慎重に行おう。ステーもぐらぐらにした状態で1本ずつねじを入れていく。…簡単だ。

 ねじが仮止めできたら、今度はステーを後ろに寝かせ、ナットとメーターケースのぶつかりそうなところにクッション材を両面テープで固定する。それが出来たら、各ねじをだんだん締めて行き、固定できれば終わりである。所要時間はほぼ15分といったところか。

 取り付け終わったので、早速走ってみることにした。すると…
 いままで聴いたことの無い風切り音がし始めたでないか。
 耳元で「ひょーひょー」鳴っているので、少々じゃまである。しかし、高速走行の風抵抗により
奪われる体力と比較すれば、この方がまだましであろう。

 60キロぐらいでも、腹部に当たる風がかなり弱められたことがわかるし、80キロ以上になると風切り音も減少し、(たぶん気流がさらに上に行くからであろう)エンジン音もうるさいのでさほど気にならなくなる。
 もし、日常での風切り音が気に入らなければ、高速走行以外では外してしまってもいいのではないか?たいした時間がかかるわけでなし。と、「なんでも万能」を求めない私はそう考えることにした。

 


2007年 5月
「AARS南回りツーリング!」の巻
 2007年4月30日、AARSゴールデンウィーク特別企画
南回りツアーが決行された。
 参加者はいつものW650のY氏、BMW氏、ZZR氏に加え、ご近所から参加のハーレーのA氏、そして私の合計5台。朝7時という早い集合にもめげず、全員がY氏の店前に集合した。
 計画していた高速一周の旅を断念した今、次なる候補は昨年秋に計画されながら実施できなかった南回りツアーであるという一致した意見から、今回は南に向かいスタートすることとなった。

 まずは上州から長瀞を通り、秩父まで南下する。
 出発当初は17℃ほどだった気温も、盆地である秩父に差し掛かるころから急激に上昇、暑いほどの陽気になった。これは願ってもないツーリング日和になることを予感させてくれる。
 秩父の道の駅で一回目の小休止。向こうには武甲山が見える。
 それにしてもバラエティーに富んだバイクのグループだ。途中、何度もグループツーリングとすれ違ったが、大半はハーレー軍団だ。対する私たちは、高速ツアラーからアメリカン、日本的ネイキッド、そして大型オフ車と、まったく統一感のないグループである。それがこのグループのいいところでもあるのだ。
明日からでも誰でも参加できるのだ!
 さて、熱く語ったところで次に進もう。秩父からルート140で雁坂トンネルに向かう。道は程よいワインディングとなる。トラックに前をふさがれることもあったが、割と短時間でやり過ごし、快適な走行ができた。
 トンネル内はかなりの寒さで、一時20℃以上まであがった気温が一気に14℃まで下降。ジャンパーにTシャツのA氏などはかなり辛そうであった。しかし、まっすぐなトンネル内はかなり空いており、かなりのスピードで通過できた。
トンネルを抜ければそこは山梨県である。
長い下り坂を下りきったころには遠くに雪をかぶった富士山、南アルプスの山々が顔を出す。
 しばし美しい風景に見とれながらなおも南下。甲府の手前までたどり着いた。
 出発が早かったせいか、11時ごろすでに腹が減っていた。ちょうど道すがらに最近見なくなった「レッドロブスター」を発見!!駐車場にバイクを並べることとなった。
 駐車場の西の方角に見えるアルプスの山々。心が躍るような風景である。ここで私はさいころステーキとロブスターの黄金ソース?なるものを注文。腹いっぱいに食した。

 さて、子一時間休んだところで午後の部スタート。
 甲府からルート20沿いに長野方面へ。
 昔はいつも車で渋滞にはまった道であるが、なぜかこの日は空いていた。あっという間に距離を稼ぎ、白州(はくしゅう)という町の道の駅で3回目の休憩タイム。おなかいっぱいになったわれわれは、暑さと眠気との戦いを強いられることとなる。私はここで
嫁さんにお土産の切手シート(笑)を入手した。
 その後、諏訪手前で白樺湖・ヴィーナスライン方面に右折し、今度は北上。やや迂回しながらも、心地よい山のワインディングを通り、池の平ホテル前へ。
 さすがにGW。駐車場はどこもいっぱいであった。
 この時点で午後3時。チョコレートなどをコンビニで購入し、糖分の補給を図る。
 さて、いよいよ最終段階だ。今度は佐久方面に向かって走り出す。今回の目玉は「高速デビュー」である。私も、ハーレーのA氏も、
まともに高速に乗るのは今回が初めて。いったいどんな感覚なのか、乗ってみるまではまったく想像がつかない。
 大きな渋滞もなく佐久インターに。いよいよスタートだ。・・・と思った瞬間に、BMW、W650、ZZRの3台は視野から消えてしまった・・・。きっとすごいスピードでトンネルに突入していったのであろう。私は横風と正面からの風圧で120キロまでしか出せず、じりじり後退していくのみであった。あまりの風圧に、タンクの上に腹ばいになって空気抵抗を減らす作戦に打って出、後半はかなりの台数の車を抜き返すことができた。それにしても、風防をつけてもこの体たらくであるからして、もしブラストバリアーがなかったら・・・と思うと空恐ろしいことである。まして、高速道のみを400キロ以上走り続けるという、当初の計画はかなり無謀であったことに改めて気付かされたのであった。
 途中電光掲示で「吉井インターから事故渋滞35キロ」と出たため、その吉井インターで降り、下道でふるさとまで帰ることになった。
 私は高速の出口手前でA氏のハーレーに追いつき、一緒に出口へ。すでに前の3台はインター出口で駐車して待機中。きけば、それほど長時間は待たなかったとのこと。次回は一緒に降りられるくらいの度胸はつけたいものだ(笑)。
 途中、混んだ道を迂回しながら再びY氏の店にたどり着いたのが午後6時過ぎ。ほぼ11時間のロング・ツーリングとなった。
 私にとって見ても、日帰りツーリングの距離としては、350キロは新記録である。VT250の時には、尻が痛くてとうていこんな距離は走れなかったであろう。バイクを変えたおかげで、これだけの距離でもそれほどの苦痛を味わうことなく帰ってこられたのが最大の成果であろう。

 次回ツーリングはいつになるかまだ未定であるが、また次回もこのような好天に恵まれつつ行きたいものだと痛感した一日であった。

 参加した皆さん、お疲れ様でした!また次回もCB君と私をよろしくお願いいたします。


2007年 8月
「AARS北回りツーリング!」の巻
 2007年8月15日、AARSお盆休み特別企画
北回りツアーが決行された。
 参加者はいつものW650のY氏、BMW氏、ZZR氏、そして私の合計4台。
 合言葉は
「セブンにセブン」。朝7時にセブンイレブンに集合である。
 今回のコースは、草津〜白根〜志賀高原〜須坂〜菅平〜上田というコース。いわゆる「北回り」である。
昨年の秋、あまりの渋滞に断念した志賀高原ゆえ、私の感動もひとしおである。まず、給油を済ませてから裏街道を通り、六合村を目指す。そこから混まない峠道を越えていくというわけだ。
 途中、バンドのメンバーの車と偶然すれ違ったりするハプニングを味わいながら、あっという間に六合村である。やはり早起きしてのツーリングは出だしがスムースで止められない。
 ここでトイレ休憩を取る。実は私の大学の卒業論文はこの六合村の方言調査であった。かつては毎月のように通った道である。昔は遠いところだと思っていたが、道路の整備も進み、昔とは比べ物にならないくらい早く着くようになったものだ。

 さて、ここから草津を抜けて白根山へ。
 高度が上がるにつれてどんどん気温が下がっていく。下界では35度くらいあったはずであるが、山上でバイクの温度計を見ると27度を表示していた。体感的には24度くらいであろう。ここ数日の暑さに参りかけていた体にひと時のリフレッシュを味わわせることができた。

 白根山の頂上にある河口(お釜)の駐車場は大変な車の数でにぎわっていた。きっと下界の暑さを忘れるために、大挙して観光客が押し寄せたのであろう。われわれももちろんその一部であるが、先を急ぐたびゆえ通過させていただく。

 白根を過ぎて進んで行くと、さらに高度が増していく。まもなく、「国道最高地点」の碑を右に見つけることであろう。この時点ではメッシュジャケットを着ていても寒いくらいであった。
 渋峠で一息つく。
 売店にあった気圧計は910ヘクトパスカルあたりを指している。地上はここのところ高気圧に見舞われており大体1010くらいであるから、100ぐらい低いことになる。これでは水の沸騰も低い温度で起こることだろう。(笑)さすがにこれだけ上ってくると、キャブレター式の私のバイクはアイドリングがやや低くなり、出だしがぐずつくようになった。

 さらに進むと、左手にまっしろな蒸気を吹き上げているものを発見。看板には「ほたる温泉」「平床大噴泉」とある。調べてみれば、ここから湧き出た温泉がほたる温泉のホテルや旅館で使われているそうだ。ある日ホテルの社長の夢枕にお告げがあり、その場所を堀ったところ
本当に温泉が出たという、ウソみたいな本当の話がある場所だ、とある。まるで弘法大師のお話見たみたいな場所である。
 ここで硫黄くさい水しぶきをバイクや体に浴びて(笑)、しばし温泉気分を味わった後は、長野側にどんどん下っていく。下ると、気温が徐々に上がっていくのが感じられる。山上に戻りたい誘惑に駆られながらも、灼熱の平地に到達。途中で私のミラーに激突してお亡くなりになったアブの死体を片付け、今度は上田市での昼食のために菅平経由で南に向かう。

 菅平はちょうどラグビーの合宿シーズンらしく、幾多のラガーメンが道を横切って歩いていた。この峠も、昔車で来たことはあったが、バイクでは初めて。程よいカーブの連続で、走って楽しい道であった。

 昼食にありついたのは午後1時過ぎ。「行列のできる」蕎麦屋である。5月に来たときは定休日で断念したので、絶対に食いたい。しばし灼熱の太陽の下、列に並ぶ。15分程度で店内に。私は天ざるを注文。大ざるを注文しようとしたら、
「当店の大盛を見たことがありますか?もし無いのなら、まず普通にしてください。」ときた。これだけ言うからにはきっとすごいのだろうと納得し、普通を注文したのだが、確かに多い!普通の店の1.5〜2倍の量ではないか?食べきれるか不安に思ったが、そばの香りが心地よく、気がつけばあっという間に食べきっていた。しかし、大盛を注文した人の姿を見たが、まるでカキ氷のような形状に盛られていた。あれは食べられないだろう。

 蕎麦屋を後にし、おなかも満腹になった4人は、帰途に就く。
 帰りは、菅平方面に引き返し、つまごいパノラマロードを通過して群馬県側に入るコースだ。昨年のマツタケツーリングのコースを逆走する形である。
 この道は、浅間山の雄大な姿に、道の両脇に広がるキャベツ畑を眺めながら走れる、最高に気分のいいコースである。直線も多く、バイクの旅の醍醐味を味わえる場所である。気温も思いのほか涼しく、さっきかいた汗がスーッと引いていく感じだった。

 その後、二度上峠をくだり、今回のツーリングは終了した。朝7時から午後5時まで、丸々10時間、たっぷり遊ばせていただきました!!

 参加した皆さん、お疲れ様でした!また次回もCB君と私をよろしくお願いいたします。


2007年 9月
「AARS秋のお泊りツーリング!」の巻
 2007年9月16日〜17日、AARS特別企画
信州お泊りツアーが決行された。
 参加者はW650のY氏、兄BMW氏、弟ZZR氏、タンデムで参加の新車ZZR氏、私の合計5台。
 いつもツーリングというと、一日頑張って走り、最後にちょっとコンビニでお話して終わり、というパターンであるが、たまには走った後
みんなで酒でも飲みたいね、ということで企画されたのだ。今回は毎年秋にマツタケツーリングで出かけている上田市の別所温泉に宿をとってのスタートである。
 朝8時、Y氏の店に集合したわれわれは、「いきなり長野ではつまらないだろう」ということで、甲府経由で長野県に入ることにした。天気予報は曇りのち雨見たいな感じだったのだが、見事に快晴。暑くて日向にいられないほどである。暑さから逃げるように、一路、秩父経由で雁坂峠を目指す。
 秩父の道の駅で1回目の休憩。ここにはいろいろな出店が出ているのだが、この日は生きたスズメバチを蜂蜜につけた物や、刃物が売っていた(謎)。さらにはレースクイーンまで登場したが、私は尻の小さい娘には興味が無いので写真もとらず出発。
 雁坂トンネルは相変わらず涼しい。下界は30度越えでもここは20度前後。うれしい「寒さ」。上りきったところの駐車場でラビット号に遭遇。写真の奥にチラリと見えるであろうか?旧車で峠越え、乗っている方も相当なお年に見えた。元気である。
 ここまで来たのだから、昼飯には甲州名物のほうとうを食べたいものである。峠を降りる途中に店を発見したので立ち寄ることにした。
 が、連休の中日。観光客の出も多く、店に入るまでにかなりの時間を待つことになった。店に入ってからも、注文がほうとうだけに出てくるまでに時間がかかったのである。しかし、料理そのものは非常に美味かった。今までに食べた中ではかなり上にランクされるであろう。

 さて、この店で思いのほか時間を使ってしまったので、甲府昭和から諏訪湖までは高速を使うことにした。
 ここまではこの写真にあるように私の作った「照る照る坊主1号」のおかげでいい天気だったのであるが、行く手の空を見るとなにやら暗い雲が。不安はよぎるが前に進むしかない。とにかく北に向かうことにしたのだ。
 走り出して30分。案の定、ぽつぽつ雨粒がシールドに当たり始めた。このくらいなら走れる、と思ったのもつかの間、いきなり激しさを増していく。仕方なく路肩にバイクを緊急停止させ、レインスーツを着ることにした。
 先行していた2台も先で着替えていたが、走り出した私は止まり切れずにそのままインター出口まで雨中の孤独な走行。待つことしばし、また皆さんと合流できた。
 その後、上田までビーナスラインを行こうと決めていたのだが、山に上ってみるとこれがすごい霧である。車のテールランプを目印に走行するが、とにかく見通しが悪くて非常な緊張を強いられる。グローブは水を吸い込んでぬるぬるするし、ジェット型のヘルメットは内部まで水が浸入してきた。
 霧の中かなりの距離を走行したが、霧が晴れてみると見たことの無い場所に。「あざれあライン」の標識と、
「松本方面」の文字が。どうも道に迷って松本側に下りてしまったようだ。気を取り直し、松本から国道254号で上田に向かうことにした。この時点で5時を過ぎ、陽もくれてきた。急がねばならないのである。
 三才山トンネルを目指して峠を再度上り、下ったころには雨は止んでいた。別所温泉に到着したのは午後7時ごろであった。コンビニで買出しし、宿にたどり着くとすぐに温泉で汗を流し、食事となった。
(※ここからは画像をとるのを忘れていた。泣)
 温泉はとてもいいお湯で、一気に体が温まった。その足で宴会場に行き、みんなで今日一日の労をねぎらう。そう、これぞ今回のもっとも楽しい瞬間である。それぞれビールを飲みながらおいしい料理を次々平らげていく。なべに土瓶蒸しに焼きナスに・・・締めには、宿屋の社長自らが手打ちしたというそば。このそばが美味いのなんの、やはり打ちたてゆでたてにかなうものはないな。しっかり食べて、おなかが一杯になった。
 その後は、温泉の定番「卓球大会」が催された。みな酔っ払いっており、しかも浴衣である。温泉卓球のルールとして
「パンツが見えたら負け」というのがあるそうで、私も気をつけて戦ったが、それ以前の腕の無さで全試合負け。BMW兄氏はパンツちら見世を弟氏に見破られて敗退するなどのハプニングもあり、終始笑い通しであった。途中、夕食に食べ忘れた味噌汁を飲めと宿のおばさまに呼び出されて中断。いや、このなすの味噌汁が絶品。再開後は結局、ZZR氏の奥様が優勝。どうも卓球クラブ出身らしい(納得)。
 部屋に帰って少し飲みなおし、就寝。ああ、楽しかった・・・ZZZZZ。


 翌日は7時に起床。外は快晴。
 温泉であったまってから朝食。いつもは食わない納豆が、旅先ではなぜかおいしく食べられるから不思議だ。これが
「旅情」というもののなせる業か?
 せっかく別所に泊まったのであるから、一つくらい寺でも見ていこうと出かけたのが、国宝の八角三重塔がある安楽寺。日ごろあまり信心の無い自分を反省しつつ参拝する。
 鎌倉時代に建てられたこの塔は、日本で現存する唯一の八角塔であるらしい。このような山の中に、国宝の塔がさりげなく立っていることにも驚くし、何よりこの塔の細工の細やかなことに圧倒される。いまやその技術も途絶えてしまったのであろうか、この時代の大工の仕事の見事なことよ。
「時間があったら何時間でも見ていたい」とは弟ZZR氏のお言葉。私もまったく同感であった。
 さて、お寺も見たことだし、そろそろ帰途につくことにする。帰りはいつもの嬬恋をやめて長野原方面に向かうことになった。
 山の中では風もやや涼しいがこの日も厳しい残暑。走っているだけで体力を消耗してしまう。W650のY氏が知っている「麦とろ」の店で食事をしようということになり、そこに向かう。
 長野原の国道沿いにあるこの店は、今まで何度も見かけたことはあったが、立ち寄ったことは無かった。入ってみると、吾妻渓谷沿いのがけに立つこの店は景色も良くて一等地。
 とりあえず麦とろそば定食を注文。このとろろが美味いの何の、これだけで私は三杯もごはんを食べてしまったのである。そばにもかけて食べたが、これまた美味い。これで1200円なりは安いのではないかな?
 のんびり美食三昧の今回のツーリングもいよいよ終盤。
 いつもの集合場所のコンビニまでひたすら通いなれた道を走る。午後3時過ぎ、到着。
 2日間の走行距離は、400キロを超え、もうすぐ500キロに達しようとするところであった。しかし、今回お泊りツーリングのよさを実感してしまったAARSの面々、きっと来年はさらにレベルアップした企画を考えることとなるであろう。

 また次回のツーリングもよろしくお願いします。
 今度はたぶん10月の日光ツーリングかな?


2007年 10月
「AARS秋の日光ツーリング!」の巻
 2007年10月21日、AARS恒例の
日光紅葉ツアーが決行された。
 参加者は残念ながらちょっと減り、W650のY氏、兄BMW氏、弟ZZR氏、私の合計4台。
 今回は昨年と逆周りで日光に上ろうという企画である。この方が渋滞にあう率が低いと思うのだ。

 朝7時半、いつものセブンイレブンに集合したわれわれは、まだ冷たい空気の中、高山村経由で沼田を目指した。気温は16℃程度。まあ、寒いといえば寒いが真冬のようないでたちで参加した私にとってはまだまだ大丈夫である。沼田ではいきなり国道が混んできたので、川場村から片品方面に迂回することにした。
 なかなか趣のある山村風景を見ながら国道122号に合流するも、この時点で気温は一気に下がり始めたようだ。気温計は14℃まで急降下。これは想像以上に寒くなりそうだ。

 丸沼まで上ると今度は気温が7℃まで下降。それは寒い!冬の昼間と同じような気温である。
 遠くの山々の頂上にはうっすらと雪が。
 たまらず、ドライブインで小休止。暖かいものでも食わないと暖が取れないと言うわけである。
 私たちは炭火で焼いた川魚
「おしょろこま」や、300円でボリュームのあるすいとん等を食べた。聞けば、昨夜は雪が舞ったそうな。早くも紅葉を通り越して冬の到来である。季節の移り変わりの速さにはいつも驚かされる。

 さて、体も温まったところで出発。
 金精トンネルを抜けると、眼下に広がる紅葉と湖の景色。中禅寺湖に到着である。
 まずは昨年も立ち寄った竜頭の滝に向かう。が、ここで車をすり抜けているうちにBMW氏・ZZR氏とはぐれてしまった。Y氏が連絡をとって見ると、どうやら通過してしまった様子。渋滞もありもう戻れないと言うことで、ここはY氏と私だけで見学してすぐに合流することに。
 竜頭の滝の紅葉は・・・

 昨年よりも若干色があせていて、残念。これも秋に暑すぎたからではないだろうか。
 しかし、滝にかかる虹が見えたのでよしとしておこう。(写真にも写っているのが見えるだろうか


 東照宮は、就職して初めての秋の旅行の引率で来たのが最後。ずいぶん前の話だ。
 懐かしい思いで参拝させていただくことに。境内は中国人の観光客が思いのほか多い。中国ではセレブの人たちと言うことになるのであろう。
 驚いたが参拝料が1300円もするのだ。やはり世界遺産に登録されるとそれなりに維持費もかかるということなのか。恐るべし、徳川家。
 境内では有名な
「みざるきかざるいわざる」などを、観光ガイドつきで旅行する方々のそばにいながら無料で盗み聞き。(笑)「眠り猫」は、ネコが寝ている姿から、そこに日光(日の光)があたっていると言うことを連想させるものであるというまったく納得のいく説明があった。ようするに、だじゃれと同じわけね?

 その後は石段をどんどん上って家康公のお墓を見、今度は下って鳴き竜のある建物へ。
 たしか昔も見たと思うのだが、忘れていたのでわくわくする。
 係員が拍子木を鳴らすと、天井裏あたりから何重にも反響した響きが聞こえてきた。想像よりもずっときれいな音であった。

 参拝を終えるともう午後1時40分。
 昼飯もまともには食べていないので、どうするかという相談になり、 いっそ今市市のほうに下りて、佐野を目指そうと言うことに。
 有名な日光の杉並木の中をバイクで走る。日陰になっている旧街道は雰囲気抜群である。延々と続く杉並木に守られながら走る。
 
 途中、道に迷いながらもなんとか佐野にたどり着き、有名な「おぐら屋」でラーメンを食べる。ちょうど昼飯の客と夕飯の客のハザマにたどり着いたので、店内は空いていた。
 私はチャーシューめんと餃子を注文。
 餃子は大きくてにらが効いており、これで350円は安い!しかも大きいし。これだけでおなかが一杯になりそうである。
 麺の方は佐野の有名なちじれ麺で、スープはあっさりしたしょうゆ味。魚系のだしがはいっているかもしれない。チャーシューは麺を隠すように何枚も入れられており、麺の量も普通で十分。私はあまりこってりしたラーメンは苦手なので、これはまさに私好みの一品であった。

 最後は国道50号に出てひたすら西を目指す。
 途中で太陽が地平線に沈む。
 夕日に照らされて輝くススキの穂。
 田んぼからは、もみがらを燃やす煙がうっすらと立ち上り、秋の終わりを告げようとしている。
 ああ、なんときれいな景色だろう。こんな日本の原風景みたいなところを、ずっと走っていたらさぞ気持ちの良いことだろう。

 ということで、気温差20℃、全行程280キロの日光の旅は幕を下ろしました。
みなさん、また次回もよろしくお願いいたします!