2006年 9月
「松茸山deツーリング」の巻
 バイクに乗り始めて20年。
 しかし、今までにツーリングらしいツーリングをしたことがなかった。
※一人で長距離を乗ったことはある。テントを買って長野で野宿した。途中、松本城の公園で
おかまさんに声をかけられ、恐怖のあまりノンストップで長野市まで走ってしまった。

 あれからどれくらい経っただろう。このたび、ご近所ツーリングクラブ「オール・東(アズマ)・ローリング・スタンダード」さんに同行し、生まれて始めての本格的ツーリングを体験したのである。目指すは上田市の松茸山。ここで
松茸フルコースを食すことだけを目指す、潔いツーリングである。
日曜日の朝8時、近所のコンビに駐車場に5台のバイクが集結。BMWのオフバイク、カワサキのヴィンテージもの900CC(すいません、車名に詳しくなくて・・・)と1100CC、スパッツのリーダーY氏のカワサキW675改、そこにやや異質なVT250スパーダの私。
 天気予報はくもりのち雨。しかし、この晴れ男oyoyoがいれば大丈夫。出発時にはまったく雨の気配はありません。
 まずは、先月にS800で上った「二度上峠」へ。ここは勝手知ったる道、とおもいきや、バイク慣れしている皆さんに比べて極端にペースの遅い私。しかも、のぼりはギアを落とさないと登らないし、下りはカーブが恐いしで、困ったちゃんです。数時間走っているうちに大分カンを取り戻しましたが、これは訓練の必要を感じます・・・。
 途中は日も差してきて、風で冷えた体をすこしずつほぐしてくれました。なんと言ってもまともなライディング・スーツすら持たぬ私は、この写真のごとくトレーナー姿で
16℃の峠越えをしたのですから。
 約3時間半で目的地に到着。このあたりは松茸が生える赤松の林が多く、特にこの「鴻巣山」は異様な光景でワクワク感を増幅させます。
 ここで松茸づくし料理を堪能。最後の松茸ご飯まで胃袋が受け付けないほどの満足感を味わいました。
※食べるのに夢中で、料理の写真を撮り忘れました。(反省)

帰りは軽井沢→旧碓氷峠通過を試みるも、通称
「アウトレットモール渋滞」に遭いあえなく断念。朝と同じ二度上峠経由で帰宅。合計280kmのひさびさロング・ツーリングでした。
 このツーリングを機に、一気にバイク熱が再発した管理人。250バイクの
前傾姿勢&狭いシートにすっかりへこみ、今後のバイク人生を考え、中古バイクを購入する決意を固めた一日でした。
 また次回ツーリングにも誘ってもらえるよう、現在交渉中。
そして、中古バイク購入の結果は…。
 10月分に続く・・・。


2006年 10月
「CB400Four来る。」の巻
 16年間連れ添ったバイクと別れた。
ありがとう、私のアイボウVT250スパーダ。雨の日も風の日も、野ざらしにされても、いつでも出番を待っていてくれた、忠実なる私のスーパーサブよ。
 
 そして、10月1日。大安吉日。
 とうとう、わが人生3代目のバイクがやってきた。
 その名は
HONDA CB400 Four
かつての名車と同じ名前だが、これは1997年製造の別者。
 形式NC36−1004582 エンジン形式NC23E。
 CB400SFのエンジンをデチューンし、4本だしマフラーを装着。
 ライディングポジションはあくまで直立。そして、
トルク2.6キロ/9000rpmのスパーダに比べて、4.1キロ/7500rpmの出力
 シート高が5センチアップしたため、足の短い私はかなりきつくなるだろう。しかし、これでキリンの首のように足が長く進化すればいいのだが。
 購入時の走行キロは13,000キロ。まあまあだろう。
 
 当初は旧車のCB400を買いたかったのであるが、S800にかける情熱とお小遣いを考えると、旧車を2台所有は困難と判断。また、Sが故障時にはこれが毎日の足車となるため、なるべくメンテナンスの手間がかからないものにする必要があったのである。

車検証を見ると、はじめのオーナーが11、200キロまで乗り、その後別の人が13,000まで乗って転売したようだ。それをホンダの中古車部門が引き取り、点検整備保障をつけて中古として売るというわけである。正規ディーラーの「DREAM」店で買ったので、6ヶ月の品質保証や、200キロまでの無料レッカー、ちゃんと新品の取説、その他の特典がついてきた。これはおいしい。

 仕事を半日で終え、バイク屋に向かった私を、ぴかぴかになったCBが出迎えてくれた。ちょっとした手続もそこそこに早速またがってみる。乗った印象は…でかい。
 エンジンをかけると、そこそこ安定しているようだ。4気筒らしい「ぶぶぶぶぶぶぶぶぶ…」という音を立てている。
 乗り出してみると、停まっているときほどの車重は感じない。しかし、5速ミッションといい、トルクの太さといい、250のときよりも「自動車」に近い感覚である。250のあのすばしっこさは若干感じられない。ちょっと寂しいが、この楽なポジションとエンジンには換えられないだろう。

 発進時のエンジン音がいい。「ふぉおおおおおおん」というあの音に、マフラーからの低音が混ざる。残念ながら途中で雨が降ってきたので、インプレを中止して帰宅。今後の楽しみに取っておこう。

 ということで、「赤いホンダ」がまた一台、家族の仲間入り。
これからなるべく長くこいつと遊んでいけたらいいと思う、秋の日であった。。


2006年 10月その2
「CB400Four@草津」の巻
 三連休の最終日。
 女房の知人が家に遊びに来るという。
「邪魔をしてはいけないので」(笑)バイクで出かけることにした。
 とはいっても、行き先も特にあるわけではない。そこで、紅葉の具合でも見ようかと思いつき、草津白根に向かうことに。
 ところが…吾妻渓谷辺りから車の流れが悪くなり始め、草津に上る辺りからは大渋滞。
坂道発進の練習会と化してしまったのである。
 ま、世の中みな考えることは同じということ。いまさら帰るのも癪に障るので、とりあえず道の駅まで登り、昼飯休憩をとって考えることにした。奮発して、かけそば¥400と半カレー¥300也。いや、この組み合わせ、結構美味ですぞ。

 腹が一杯になってみると、まだいけそうな気がしてきた。そこで、気を取り直してさらに先へと進むことに。すると、さっきまでの渋滞が嘘のように車が流れるではないか。これはラッキー池田。
 風は寒いというほどでもない。長袖シャツに薄い防風用のブルゾン一枚といった軽装であったが、なかなか爽快な走りを楽しむことが出来た・・・のは始めの数キロ。すぐにまた車の列が。
 仕方がないので、左側・右側を駆使してすり抜けのオンパレードだ。他のライダーも似たり寄ったりで、まるで無法地帯と化した志賀草津高原ルートであった。
 
 あまりにも渋滞がひどくなり、すり抜けももはや不可能と見た私は、途中の駐車場でUターンすることにした。だって・・・バイクもかわいそうだし、鍛えられていない私の左手もクラッチ操作の連続で限界に達しつつあったんだもん。

 結果的には、紅葉にはまだちょっと早かったようですね。
 でも、十分にいい天気だったし、秋の風を感じながらの走りが満喫できたので良としましょう。それに、新しいバイクの特性みたいなものが、100キロほど乗ることで大分わかってきたように思います。最大のポイントは、
@100キロ過ぎても尻が痛くない。
A
カーブでの挙動が安定している。
この2点が良くわかりました。エンジン音も、最初に家を出たときよりも帰り道の方が大分調子のよさそうな音に変わっていました。やっぱりバイクは乗ってあげなくちゃね。

 さて、高原ルートを途中リタイヤした私は、また草津方面に戻り、今度は街中から東方向、六合村・暮坂峠方面へと向かうことにした。こっちの峠は全くといってよいほど混まないし、ほどほどにカーブも連続するので、バイク乗りにはこっちの方がいいのではないか?と思う峠である。
 この峠は昔、詩人若山牧水が旅をした道でもあり、「日本ロマンティック街道」の一部でもあるのだ。
 峠の頂上には休憩所や、若山牧水の碑が建っている。時間がなくゆっくりはしていられなかったが、この寂しい峠を徒歩で往来していた頃の景色を思って感慨深かった。
 
 ここからさらに峠を降りると、中之条町に出る。ここまでくれば、後は市街地走行である。この前満タンにしてから、ここまで約180キロ。燃料計がそろそろ最後の一つになり、点滅を始める。しかしまだリザーブタンクに切り替えるほどではない。どこまでいけるか、ちょっと引っ張ってみようと思い、燃料を入れずに渋川方面に走り続けた。そのうちに200キロも突破したが、依然リザーブは使わない。いよいよ自宅近くのセルフ式スタンドに到着。
 ガソリンを満タンに入れたら、
8.5リッターであった。15リッタータンクなのだから、約半分で燃料計点滅ってことか??早すぎません??走行距離はここまで210キロ。割り算すると、
210÷8.5=24.7
思ったよりいい数字ですね。ま、街乗りだともっと悪くなるでしょうが、何とかリッター当たり20キロは維持できそうな気がしマスね。それにしてもこの燃料計は当てになりません。点滅始めても、タンク内にまだ6リッターくらいはある計算になる。ということは、点滅始めてもまだ100キロは行けるという事でしょ??ね、ホンダさん??

さて、来週はいよいよ日光か。参加できればまた更新したいと思う今日この頃であった。。


2006年 10月その3
「CB400Four@日光」の巻
 AARS(All・Azuma・Rolling・Standard)主催「日光凶暴猿巡視ツーリング」に参加しました。
 合言葉は
「セブンにセブン。」 (近所のセブンイレブンに朝7時に集合。)
 今回はBMWの方が奥方とタンデムで登場。弟さんのZU改も相変わらず。これにカワサキのZ1100と、スパッツY氏のW650改。そして初参加のCB400フォアbyOyoyo。

 今回も
晴れ男の私のおかげか(笑)最高のツーリング日和となりました。まずは赤城山の南面から大間々、足尾と抜けていきます。やはりハイシーズンとあって車が多いので、そうそう飛ばせませんが、きりっと締まった朝の空気の中、順調にいろは坂までたどり着きました。
 いやはや、
新しいヘルメットRX7RR君も今日初めてかぶったのですが、入り口が狭いもののかぶってしまえば中は楽ですし、なんと言っても軽くて、旧ヘルメット(ラパイドμ)と比較にならんほど風切り音が激減。エンジン音が良く聞こえるようになって最高の気分です。

 途中、思わぬアクシデントに見舞われながらも、明智平のロープウェイ乗り場まで到着。ここで小休止。鮎の塩焼きを食します。山で食べる塩焼き、美味しいっす。周りの山も、思った以上に紅葉が色づき始めていて、いつまで眺めていても飽きない気がしました。しかし、秋の日はつるべ落とし。あんまりのんびりしているとすぐに暗く寒くなってしまいます。そこから中禅寺湖畔を通過して、渋滞する車を縫いながら、「竜頭の滝」まで上りました。

 まさにここは紅葉の見ごろを迎えており、多くの観光客でごった返していました。が、無理もありません。
この景色ですから。渋滞を我慢してここまで来た甲斐があったというものです。晴れ渡る秋空の下、色とりどりのもみじが競演する中、爽やかな音を立てて流れ落ちる二本の滝。まさに絶景でした。
 滝のすぐ前の茶店で「旅愁そば¥500」を食し、竜頭観音で旅の安全を祈願し、出発することに。

 今度は金精道路へ向けてバイクを西に走らせます。

 戦場ヶ原を通過しましたが、ここの景色も最高に美しかったです。一面の黄色い草紅葉。その中に点在する白樺。遠くの山々は色とりどりに紅葉して…言葉で説明できないほど、美しい景色がそこにありました。(残念ながら駐停車禁止区域のため写真撮影が出来ず。ご容赦くださいませ。)

 日が出て来て気温もだんだん上がってきます。
 私はライディングスーツの類は一切持っていないため、ジーンズの上にベージュのオーバーパンツ、上着もフリース系のジャンバーの上にウィンドブレーカー(これまたベージュ)のおじ様スタイル。そこへいくと、みなさんはかっこいいスーツを着ていてうらやましい。今度はしっかり計画的に貯金して、お気に入りのスーツをそろえてやる!!

 金精道路から丸沼まで降りて小休止。ここで奥様にお土産のリンゴを購入。これをタンデムシートにくくりつけて下山。途中、沼田市内を通らずに老神温泉から細い山道に入り、コーナーリング大会。といっても私はついていけません。根が慎重派のもので。メンバーの皆さんはあっという間に私の視界から消えてしまいました。後で聞けばリーダーY氏はチェンジペダルの裏をすったそうな。すごすぎます…

 全行程約200キロ。
 ほどほどの疲労感とともに家路に就きました。
 400にして大分運転は楽になりました。手も腰も尻も痛くならないし、余裕があります。しかし、皆さんのビッグバイクと一緒に走行すると、400でもまだまだ追いつけません。が、自分の力量では400ccすらまともにコントロールできそうにありません。しばらくはこいつでしっかりと基本をマスターしなければ…

 それにしても、9月から10月にかけて、私にとって大きな変化の月でした。まさか数ヶ月前には、バイクを買い換えようなどとは思いもよりませんでした。しかし、楽しいお仲間と出会えて、なんだか人生の楽しみがまた一つ増えたような気がしマス。
 これから冬に入りますが、みなさん「冬こそバイクに乗りやすいよ。厚着して乗れるからねえ。」などとおっしゃっています。
 今後も色々な目的地を発見しては、のんびり楽しむツーリングが出来たらいいと思っています。
(それにしても、はやくちゃんとしたウェアが欲しいなあ・・・と痛感したOYOYOでした。)。


2006年 11月
「晴れ男返上」の巻
 AARS(All・Azuma・Rolling・Standard)主催「冬の三国峠ツーリング」に参加しました。
 前日から雨の予報で、気分はかなりブルー。しかし、今年最後の合同ツーリングとあっては参加しないなどということは考えられません!!
 今回もいつもの5人で、近所のコンビニに8時集合。
 今回から新しいバイクに乗り換えられた「弟さん」はカワサキの1400です。これ逆輸入すか?聞くところによると、160馬力出ているそうな。もはや、
羽根をつけたら空をとびそうなバイクっすね!!それにしても精悍な顔つきのバイクです。
 さて、榛名山麓を通りながら北に向かいますが、気温は3℃。私の貧弱な服装(ダウンジャケット・靴はメッシュのスニーカー)では、風の抵抗をもろに受けているため、まっすぐ走ることすら困難を伴います。途中の休憩地点で、リーダーから靴用ホッカイロをゲット。これを足の甲に貼り付けて寒さをしのぎます。(※不思議なことに、この後は足の寒さは全く平気でした。ホッカイロ、恐るべし)
 
 水上を越え、三国峠を越え、いよいよ新潟県に入る頃。道端には、
残雪があります。ここ数日で降ったのでしょうか?これが溶けていないということは・・・。などといやな予感にさいなまれていると、ヘルメットのシールドをパチパチ何かが叩きます。みぞれのようです。ツーリングリーダーのBMW氏がリーダーらしい判断を下します。「これ以上進むのは危険なので、引き返しましょう。」全くその通りです。昔、八甲田山で遭難したあの人々の教訓がここで生かされています。無理をせず、天候に従う。これぞ賢きものの知恵です。
 途中のTS(トラックステーション)で合羽を着用し、ひたすら雨雲から逃げるように下山します。この前買ったウィンターグローブは、外側は雨がしみこんでぐっちょりしていますが、さすがゴアテックス。中には全く沁みてきません。ただし、冷たいのには変わり無いっス。

 途中のラーメン店で昼食を済ませますが、雨はひどくなる様子。これはもう断念するしかありません。予定の時刻よりも早く帰宅する道を選びました。
 
 しかし、今年初めての雪も見られたし、雨中の運転の練習にもなったので、これで良としましょうか。それに、防寒・防水用品のパフォーマンステストが出来たようなものですから。

 次回の合同ツーリングは、年が明けてからの「佐野の厄除け大師」になりそうです。もしかしたら私、来年が厄年かもしれません。バイクで事故などに遭わぬよう、しっかり厄除けしてこようと思います。それまでに、冬のバイクの用意ももう少ししっかりしておかないと。いかんせん、
メッシュの靴で真冬のバイクは危険ですぞ!!(笑)