2011年8月
「メカトロニック故障→交換」の巻

ギアチェンジができない。
 
 2011年8月1日。
 前日までの県大会の結果を処理するために朝から出勤。
 いつもの通勤路を5キロほど走行したところで、あれ?っと異変に気付いた。
 DSG君がシフトアップしないのである。

 ギアが1速のみになってしまい、エンジン警告灯が点灯。
 しかも、ギアのポジションを示すインジケーターが点滅を始めたのだ。
 これは?と思い、すぐ近くのコンビニ駐車場に入るはいる。
 なにか電機系トラブルかとも思い、いったんエンジンを切って再始動。
 しかし、症状は変わらなかった。

 ここにいてもらちが明かないので、しかたなく1速のみで出発。
 残り5キロを時速20キロ走行で職場まで何とかたどり着いた。

 さて、自分の指定位置に駐車しようとすると・・・こんどはバックギアに入らないことも判明!!

 もう前に進むしか無いのです。
 
「俺の車にバックギアなんかない」
 映画トラック野郎の桃次郎か!!

 仕方なく、他人様の駐車スペースにそのまま頭から突っ込んで停車。

 とりあえず、症状を説明してアドバイスをいただこうとVWのディーラー様にTEL・・・しようとしたが、本日月曜日。
定休日である

 もうこうなったらレッカーで運ぶしかあるまい。JAFに電話しようと思ったが、JAFの無料区間は片道15キロまで。
 車の保険会社のサポートは30キロまで無料であるということを思い出し、すぐに連絡をしたところ、車をいったん預かり、ディーラーに火曜日に持ち込むことも可能であるという。それで対応することに決めて、レッカー会社に連絡を取っていただいた。

 ほどなく、私の車をドナドナするためにレッカー車が職場に到着。
 同僚氏の見守る中、粛々と作業が進められていった。

 タイミング悪しく、バイクの方はシートの貼り直しに出しており、通勤する足がない状況に。こんなピンチはS800時代以来、久しぶりである。

 翌日は朝から出張日。
 奥様に現地まで送っていただき、一日仕事をこなす。
 その後、夕方にVWディーラーに確認に。
「きっとコンピューターのエラーか何かだろう、きっとすぐ直るに違いない。」という希望的観測の私の夢を打ち砕くようなお言葉が、サービスマンから発せられるのであった。
「コンピュータ診断によると、メカトロの故障というメッセージが出ている。調べては見るが、最悪メカトロ交換となると、巨額な請求になる。しかも、oyoyoさんの車には延長保証がついていませんね。」と。
悪魔の宣告である。
恐る恐る、いかほどかかるのか?と質問してみると、
「最低二五万円でございます」
と軽く言われてしまったのである。
そんな、「サザエでございます」みたいに軽く言ってくれますが、25万といえば、私の飲み会の予算の50倍である。これは恐ろしい、天文学的数字といっても過言ではなかろう。

 第一、延長保証などという気のきいた言葉は今日初めて聞いたのであるから、もう後の祭り、アフターカーニバルである。

まあ、つべこべ言っても直すより仕方がないので、代車のシロッコを粘って奪い取るようにして帰宅した。

 次の金曜日には、車が仕上がったと連絡。

 絶対に自分では買えない高級車シロッコに乗れたことだけでも、今回の「良かった探しリスト」に載せておこうと思う。なかなか重心の低い機敏な車であった。エンジンはおいらのと同じなのになあ。サスの違いと車重の違いが出ている感じだった。

 これが悪夢の請求書である。
 総額は・・・
250,000円でした。
 まあこんなもんです。
 みなさん、DSGに乗るなら、必ず「ウォルフィ君の保証」入ってくださいね!!

メカトロ交換後、いつもの道を走ってみたが、DSGのギアチェンジは明らかにスムースになっている。
 要するに、私は4年間、あまり調子のよくないまま乗りまわしていたということか?
 それでとうとう致命傷に結びついたということか?
 遠慮などせず、車検前に「これ、ちょっとおかしいんですけど」とか言っていれば、25万は必要なかったのか!!
まったく納得しようにもできないoyoyoであった。

 しかし、車自体は調子が良くなったし、気に入っているので、今後もじゃんじゃん走りたいと思うのであった。