2011年11月その1「アキュトロニックス/リバーブタンク交換」 編
しばらく前からツインリバーブの「リバーブ」のかかりが悪くなり。
いろいろ調べてみたのだが、原因が特定できず。
キャビネットを叩くと「ピシャンピシャン」言っているので、回路的に壊れているのではなさそう。一番疑わしいのが、リバーブタンクと、そこに行くケーブルである。
せっかくなので、リバーブタンクを始めてバッグから取り出し、
※今まで開けられないようにタイロックで口が縛られていたので(笑)。
誰がやったんねん、こんな修理!!
よく調べてみようと。
すると…おや、なんだか変だぞ・・・
ばねが一本しかあらへんやないかい!!
私の知識が正しければ、
このばねを音声信号が通ることにより、リバーブ効果が発生し、
それを通常の音声信号に混ぜているのだと。
その重要部品が片っ方なくていいなどという話があるのだろうか。
しかも、
品番を見ると(スタンプが消えかけで見えにくい)4EB3C1Bとある。
これは、アキュトロニクス社のHPで見ると、
4=長さ(長い方のタイプ)
E=入力が600オーム B=出力が2250オーム
3=ディケイ・タイム…3秒ということか?
C=コネクター・タイプ
1=ロッキング装置(ばねを固定する装置)なし
B=ベース・マウント(床に設置)ということか?
という意味らしいのだ。
しかし、ネットで調べると、ツインリバーブに適合する本来のタンク品番は「4AB3C1B」でなくてはならないらしいのだ。
入力のインピーダンスが8オーム。今の600オームとでは大きな違いがあるはずである。
そこで、中古でその8オーム君(4AB3C1B)を入手。この銀色の方がそれである。
同じイリノイ州のアキュトロニクス工場で造られたらしいが、上の古い方はGENEVA工場。下のはCARY工場である。
若干の仕様変更はあるが、基本構造は全く々と見た。
見ての通り、今度のやつにはちゃんと2本のばねがある。
見たところ、汚れやへたった感じがないので、未使用の交換部品=NOS(新古品)かも知れない。4000円程度で見つかったのはラッキーか。
さっそく、交換して音を出してみることにしよう。
普通はこのユニットは木の板の上に乗せられて、それが黒いバッグに入れられて床に固定されているのだが、私のユニットにはなぜか白い発布スチロールの台がついていた。
大きさなどもぴったりに造られているので、自作のものとは思えない。
時代によって、固定方法がいろいろあったということか、
さもなくば、古い方のユニットはこのアンプについてきたモノではなく、別のアンプなどの流用品だった可能性もある。
ただ戻すのでは芸がないので、
このバッグをちょっと改造。
先述のとおり、このバッグの口はなぜかタイロックで締められていたので、開けるときに切ってしまった。
そんな開け方はいやなので、口の部分に「スナップホック」をとりつけて、開けたり閉めたりできるようにした。
※これは以前(2009年5月)カントリージェントルマン君の「バックパッド」を補修した時に使った残りである。そんな無駄知識も役に立つ時が来るのだ。
ついでに、アンプのキャビネット底に取り付けるねじも止めて、
その部分にスナップホックを。
これで「ワンタッチ」でリバーブタンクが取り外し/内部点検できるようになったのである(笑)。
※世間の方から「だからどうした」という声が聞こえてきそうである。
さて、実際に音を出してみると、
明らかに以前よりもディケイタイムが長くなり、リバーブのかかりが良くなったのである!
・・・しかし、リバーブ効果なんて、実際ライブなどでは使わんと思います。
まさに「自己満足/自己完結」の世界ですな。
タンクなんて、こうやってしまっちゃえばもう見ることもないでしょうし(爆)。
しかし、かかるはずエフェクトがかからないほど嫌な気分のものはない。これでぐっすり安眠することができるであろう(笑)。