2011年12月その2「晩秋ツーリングin箱根・伊豆・富士」の巻


11月の第2土・日に約束していたのですが、すっきん氏は休みをずらして用意していたのに、
その日に水泳の大会が入ってしまい、
せっかくの計画がおじゃんに
大変申しわけなかったので、その代わり今度は私が休みを取り11月も終わりになってのツーリングになったのです。
※おかげですっきん氏は防寒用具に大枚をはたく結果になったとか…かさねがさね申しわけ無し。

日曜日の午前8時。いつものコンビニ集合。すっきんSR号には「ハンドルカバー」が装着され、ウェアもアウトドア系で寒さ対策もばっちりです。
かたや私はいつもの「重ね着方式」と「ウィンターグローブ」。
走りだしは摂氏6℃(激寒!)でしたが、
高速に乗るとだんだん空気が温まり、12℃くらいで推移しています。
まずは関越から圏央道に入り、狭山PAで小休止。そのまま中央道へはいり、須走まで進みます。
以前、「富士を見に行こう」ツアーで時間不足に悩まされたので、一気に距離を稼ぐ作戦です。
山梨区間は気温も低く、ちょっときついかな?と思ったら終点。ほっと胸をなでおろす。
この大きなスクリーンの効果もかなりあると思いますね。ヘルメットの風切り音がほとんどしなくなりましたから。
胸に当たる風も可成りやわらげられていると思います。冬は必須のアイテムですな。


そこから国道で御殿場に出て、箱根スカイラインへ。ここでしばし富士の絶景を眺めてやろうという寸法です。
こんな景色が広がってました。

※この道を通るのは数回目ですが、
 こんなに良い天気で通ったのは今回が初めてです!!

この時点でAM11時過ぎ。
小腹がすいたので、
峠の茶屋で「甘酒」を飲みました。
すっきんいわく「麹が浮いている」だそうで、
聞いて見るとやはり米麹だそうです。
大変おいしい甘酒で、しばしうっとりと富士の眺めを堪能しました。

こから芦ノ湖スカイライン方面に進みます。

 風もほぼ無風で、気温も寒いほどではなく快適。

いろんなバイクやヴィンテージ・カーが走っていました。


この時点でAM12時ごろ。
芦ノ湖は毎年といって良いくらい来ているので(笑)、
一気に三島方面に1号線を下り、
今度は
沼津港を目指します。
港の近くで美味い寿司でも昼飯にしようという魂胆です。

すっきん氏の目当ての「美味いはず!」の寿司屋はPM2時まで、ということで、
「三島大社詣で」は明日にして、港に直行です。

途中、若干渋滞するもなんとか港に着き、
さて、どこに目当ての店があるのか探さなければ…などと思ったら、

偶然にバイクを停めた道端の対面がなんとその店でした(笑)。

時間もPM1時と、滑り込みセーフ!
さあ、高級すしを堪能しましょう。

大将のお任せセット(10貫)を注文。
どれもこれも活きのいいネタばかり。

さらに最後に湯気が上がっているようなできたてのだし巻き。
海苔の香のするお吸い物に、美味い漬物。
まったく完璧な寿司でした。
値段は少々他の店よりお高いということですが、
これならナットクのお値段だと思いましたよ!

さて、
午後2時前に店を出ましたが、
せっかくなので港でも見ようよ、ということになり、
近くの海岸まで。

海岸に公園があるようなので、そこを目指します。
1キロちょっとでその公園に到着。
バイクをとめてしばし散策します。

海とともに見える富士山。
堤防沿いでは、無数のトンビに餌を上げている人もいます。
こんな景色を毎日見て過ごしているんですから、
三島や沼津の方はとても贅沢な暮らしですよね!!

さて、だんだん時間も押し気味になりましたので、
先に進むことにしましょう。

国道に戻り今度は南へ下ります。
そして交差点で右折し、西にある大瀬崎方面に海岸線のくねくね道を進みます。
ここは本当に細く、追い越しもままならぬような道ですが、
入り組んだ海岸線と、海の向こうに見える富士の絶景で、
かえってのんびり走れた方が楽しいような道でした。

大瀬崎を越えてしばらく行くと、
道路は南方向に向きを変えて行きます。
道沿いに絶景ポイントが出てきます。
「井田」という場所です。

崖の向こうに富士山を望む場所で、
「煌(きら)めきの丘」と呼ばれているところです。

下の方には田んぼがあり、小さな集落があります。
なんでも、海の水で塩を作ってもいるそうな。
こういう小さな集落の様子が西伊豆の魅力といってもいいでしょう。

さあ、もう少しで目的の土肥に着きます。

そこからさらに南に向かって走ると、戸田に出ます。

すっきん氏が「ひものでも買いたいなあ」というので、
※彼は自称「干物ファン」であります。
漁協の店に立ち寄ってみました。

しかし、冷凍された干物しか置いてなく、
干物ファンいわく「冷凍されてないのが欲しい」とのこと。
もうそうすると地元民に聞くしかないということで、
ここでは買わずに、民宿まで進むことにしました。

おりしも、ちょうど午後4時のチェックインになりそうなので、
戸田をあとにし、いざ土肥へ向かいます。
夕暮れ時の戸田港。

こういう夕方の港の景色が大好きです。

戸田から10キロほど南に下ると、小土肥温泉に出ます。
※水を土肥温泉に回す権利と引き換えに、温泉を出すボーリングをしたらしいです。
 源泉46度という、ちょうどいい感じの温泉です。

看板に「がんじゃ(テナガエビ)とホタルの住む里」とあるように、
集落の中を山を下る清流が流れる静かな温泉です。

土肥はもはや観光化された感がありますが、小土肥は素朴な農村風景がそのまま残る小さな村ですね。

まず、民宿を見つけなければ。
それらしい集落を見つけて国道をそれましたが、
すぐにすっきん氏が駐車場の掲示を発見。
迷わずに時間通り到着。奇跡ですな。

民宿の前にバイクを停めていると、
中からおかみさんが出迎えてくれました。
なんと本日の宿泊者は我々だけ。貸し切りだそうな。
おかげで10畳くらいある大部屋を使うことができました。

チェックイン(というか荷物を置くだけ!)をすませながら、

「ここらで冷凍されていない干物を手に入れるところはないか」
とお母さんに尋ねました。
すると、
「観光客相手のような店では無いけど、安くしてくれると思うよ」
ということで、知り合いの鮮魚店を紹介してくれました。

さっそく、軽装でその鮮魚店に向かいます。
聞けば、新鮮な大きいアジの干物が一枚70円。
金目鯛の干物が400円だそうな。安!!もちろん冷凍前の干物です。
すっきん氏と送料割り勘にして、
アジを16枚と金目鯛を4枚購入。
あまりに安くて、送料の方が高くなりそう(笑)

※後日食べましたが、激うま!!でしたよ。

せっかくなので、ちょっと土肥温泉を散策。

「土肥金山」はもう営業時間が終わるところ。

お土産屋さんはまだやっていたので、中を物色します。
面白い「万能塩鰹茶漬け」(お茶漬けにもふりかけにもなるという)を購入。
郷土料理だそうですが、保存食として乾燥させた塩漬のカツオをつかったふりかけですな。
あとで酒のつまみになりそうですよ。

だいぶ夕日も傾いてきましたが、
残念ながら水平線に雲があり、
太陽の沈むところは見えなそうです。

近くの「旅人岬」で夕日が沈むのを眺めました。

夕日は見えないものの、
これはこれで
神秘的な夕日でして…。
土肥港に向かうフェリーの明かりや、
空に浮かぶ月明かり、

遠い岸辺の街の明かりなどをしばし眺めておりました。

いいなあ、やっぱり海辺の町って良いですよね!
海なし県に住むoyoyoとしてはこういう時間が一番贅沢な時間なのです。

さて、日も沈んだので民宿にもどり、
温泉で一っ風呂浴びました。
温度も良い感じで、高すぎず低すぎず、
のんびり浸かれる温泉です。

30分ほど入りましたが、
すでに汗が引かないほど温まりましたよ!!


そしていよいよ午後6時半、夕食の時間です。
ぜいたくにも、部屋に食事が運ばれてきました。

中央に鎮座する「金目鯛」の煮付け。
煮魚大好きすっきん氏のリクエストです。

手前はマグロのカマ。地元産の海水の塩で味付けされtます。

そしてカサゴのから揚げ。
ここらで見ないテナガエビの刺身。

自家製野菜の煮付けやサツマイモのグラタン、漬物など盛りだくさん。
極めつけにサザエのつぼ焼きに、
自家製米(新米)のご飯山盛りです。


金目大は甘みがあり最高の味付け。これでご飯3杯はいけそうです。
テナガエビの刺身もおいしかったのですが、
頭にあるかにみそならぬ「エビ味噌」を初めて食しました。
すごく濃厚でおいしいのです!!

手作り野菜の品々
(手づくりこんやくなども含む)もすべてとてもおいしく、

もともと農家だった、民宿の方の愛を感じる料理です。


自家製の米は新米ということで水分を多く含み、
しかも甘みが強くもう最高。

4杯くらい食いましたが、食べきれず
(3合は余裕でありました・・・)残念。
ああ、おにぎりにして夜中に食いたかったなあ・・・。

大満足の夕食にすっかり満足し、
テレビを見ながら馬鹿話しているうちにぐっすりと寝てしまいました。
明日は帰りになります。ゆっくり休みましょう。お休みなさい・・・・ZZZZZ・・・


早く起きると言っていたすっきん氏、
温泉効果で体があったまりすぎて(笑)なかなか寝付けなかったとかで、
私と同じ6時ごろに目覚めました。

そのあと、宿を出て近所の海岸を散策。
外に止めてあったバイクには親切にも夜露を防ぐカバーが掛けられていました。
こういう心遣いがありがたいですな!!

午前7時ごろ宿に戻り、30分朝風呂に入りました。
いやあ、極楽の気分ですな。


その後、朝食を大広間に用意してもらいましたが、
しばらく汗が引かずに苦労いたしました!!
朝食のメニュー。

エボダイの干物に、いかの刺身。
唐辛子入りのピリ辛塩から(これが最高に美味かった!!)

シラスに辛味大根。自家製野菜の漬物。小アジのマリネ。

自家製ヨーグルトには獅子柚子のジャム入り。これまたグッドです。

映ってませんが、カニ入りの味噌汁と例の自家製の新米付き。
ウナギの卵とじも付いて、超豪華な朝食です。
3日に分けて食べたい。(笑)


あまりにおいしくて、朝から4杯飯を食いました(爆)。
特におばあちゃんが漬けた梅干しの美味いこと。しょっぱさの中に味わいあり。
すっかり大満足のoyoyoでした。

もらった湧水のコップは白く泡立ってます。
(?)と思って聞いてみると、
山から地下水が下ってくるのが急流の為、
気泡を含んで水道から出てくるのだそうな。
マイクロバブルですな!


それくらい山からの水の流れが豊富ということでしょう。
いやあ、この民宿、癖になりそうです。今度は家族も連れてきたいです。


さて、予定よりもだいぶのんびりしてからいよいよ出発。
天候はあいにく曇り。しかし気温が高めで助かります。

小土肥を後にさらに南下し、
途中から仁科峠に登ります。
くねくねした山道を登って行くと、
突然眺望の開けた仁科峠にたどり着きます。

こんな感じの景色が。

ここからしばらく県道411号「西天城高原線」を北に向けて走ります。
路面に例のローリング族除け「みぞみぞ」が掘られている以外は、
大変気持ちよい道で、写真もろくに取らずに通過。

道は「旧西伊豆スカイライン」県道127号へ。
バイクで西伊豆が走りたいという夢がかなった時間でした。
※距離的にはあっという間に出来事でしたが…。

さて、戸田峠から東に折れて修善寺温泉へ。
すっきん氏が行ったことがないというので、ちょっと小休止します。
バイクを駐車場に止め、まずは修善寺を参拝。

紅葉にはちと遅い感じでしたが、
平日なのに観光客多し。

近くの茶屋でコーヒー・抹茶タイムを取りました。

さて、いよいよ帰り道に入ります。
次の目的地は、昨日カットした「三島大社」です。(Vol.5に続く・・・)

修善寺温泉を後にし、
今度は、三島方面に北上します。

国道136号方面から、国道1号を横切り、さらに進むと右手に三島大社があります。
いったん通りすぎた後、神社の境内をぐるっと回る格好で駐車場へ。
しかし、バイクはその外側に誘導され、無料(笑)。

さて、せっかくなので旅の安全でも祈願いたしましょう。
重要文化財に指定されているというその本殿はかなり大きく、
特に屋根の上の鰹木は見事な大きさでした。

境内にはたくさんの親子連れ。そう、「七五三」の日だったんですね。
晴れ着を着てうれしそうな女の子を見ました。
御賽銭を投げた後は、
境内の神鹿園を覗いたり、ハトを眺めたりしながら、
宿でもらったおにぎりとみかんで小腹を満たします。
う〜ん。まったり。

おなかも満たされたところで、さらに北上しましょう。

御殿場方面に進み、山中湖へ。
道中、左側に見事な富士の峰がずっと追いかけてきます。

良い景色ですね。愛国心を掻き立てられる光景です。
自衛隊の基地があるのもうなづけますな。

湖畔のGSでガソリン給油。

その後、河口湖方面へさらに北上すると、
私がどうしても見たかった「富士山レーダードーム」のある道の駅が。
「プロジェクトX」で見て以来、一度は立ちうよりたかったのですが、
いつもは素通りのこの道の駅。

今回はちょっと寄り道してみました。
(時間の関係と料金の関係で中には入りませんでしたが 笑)
こんな景色が見られて幸せでした。

きっとドーム君は
「ああ、あの山のてっぺんに帰りたい・・・」

なんて思ってるんでしょうね。

そろそろ時間も遅くなってきたので、
高速に乗って帰るのですが・・・

その前に、ここは富士吉田・・・。
富士吉田といえば、
「富士吉田うどん」だろ!ということで(爆)。

通りで見つけた店に適当に入り、
富士吉田うどんを注文しました。

こんな感じですが、
これは「富士吉田肉うどん」です。

値段は380円。安いですね。
どこもこんなかんじで安いらしいです。

うわさ通りうどんは硬いくらいに歯ごたえがありました。


「名物に美味いものなし」とは言いますが、
しかし、美味かったですよ!

特に鰹の効いただしは最高でした。

その後、オーバーパンツを着こみ、河口湖ICから中央道へ。

狭山PAでの1回の休憩だけで関越道まで高速移動し、
故郷に戻ったのは午後5時過ぎでした。

たった2日の短い旅でしたが、
いろいろな食べ物や温泉、そして何より、美しい景色とバイクを楽しめた2日間でした!!


いよいよ本格的冬に入ります。バイクの機会も少なくなりますが、ちょこちょこ乗れるように頑張りたいものです。(完)