2010年5月その2「ソロ・ツーin諏訪湖」の巻
 

ひさしぶりに平日休みの火曜日。天気も良好。これはどこにも行かない手は無い!

 行き先もろくに決めずにバイクにまたがりました。
 すでに午前9時を過ぎていたので、そう遠くまではいけません。夕方は雨が降るのが心配だし。
 とりあえず、天気がよさそうな長野方面に向かいます。

 富岡市から下仁田に抜け、内山峠を越えて佐久へ。
 平日は車も少なく順調そのもの。これはもうちょっと足が伸ばせそうです。
 そうだ、最近行っていない
諏訪湖にでも行ってみるか。と、ここで決意。和田峠方面を目指します。昔は車で関西方面に出かけるとき、中央道方面・岡谷ICへの抜け道として通いなれた道です。
 途中で、白樺湖方面と和田峠の分かれ道に出ます。和田峠の有料道路は帰りにとっておくことにして、とりあえず白樺湖まで登ってみましょう。

 道はすいていて、渓流に沿って走るのは最高の気分です。が、出発時に30℃近かった気温はここでは16℃まで下がってしまい、ちょっと寒いと感じるくらいでした。
 白樺湖の湖畔でしばしの休息。風が心地よいです。しかし、平日の観光地というのは本当に「閑散」としてますね。人っ子一人いません。土日などはどこから沸いてくるのかと思うくらい人が多いのですが・・・なんだかしんみりとした気分になります。

 さて、ここから諏訪インター目指して山を下ります。

 ここらで12時を迎え、おなかが空いてきました。何か美味いものが食べたい気分です。
 通り沿いに何件も蕎麦屋が看板を出しており、
「山菜てんぷら」の文字が踊っています。これは食わないわけには行きませぬ。ということで、一軒のそば屋へ立ち寄りました。
 ざるそば大盛りとてんぷら一人前を注文。まもなく、美味そうなそばと、揚げたてのコシアブラやたらの芽のてんぷらが出てきました。別に天つゆも付いてきて、ちょっと高級感があります。食べてみると、さくさくした衣に、じわっと味のしみでるようなたらの芽の食感・・・たまりませんなあ!!

 山の春を満喫したあと、さらに諏訪湖方面に進みます。
 すると、正面に湖の姿。到着です。意外と近かったなあ!!
 道路標識にさっきから「原田泰治美術館」というのが繰り返し出てきます。面白そうなので、立ち寄ってみました。
 諏訪湖の湖畔に建つ新しい美術館です。原田氏は諏訪の出身で、1歳のときに小児麻痺になり足に不自由が残ったのだそうです。その後、デザイナーとして働きながら、「素朴画家」として才能を伸ばされ、各種の賞を取るなど活躍なさっている画家です。私も、見たらどこかで見たことのある絵でした。2008年に、切手になった「ふるさと心の風景」シリーズも描かれているので、そこで見たのかもしれません。
 水彩を用いた絵が多く、作者自身がカメラを片手に現地取材し、それをもとに独自の構図とタッチを用いて細密に描いています。
 ただし、細密ですが、地平線は丸まっており、建物はかわいくゆがみ、人間の顔は省略されています。これが「素朴派」といわれるゆえんでしょうか。わざと直線を使わない構図で、懐かしさや郷愁を表現しています。

 小一時間は見たでしょうか。ミュージアムショップでちょっとした買い物をした後、諏訪湖の周囲を時計回りに走ることにします。
 この道路は「さざなみ道路」と名づけられているようです。右手に広い湖を見ながら、信号の無い快適な道路を走るのは気分が良いですね。少し走ると、右が岡谷になる交差点に出ましたので右折して岡谷方面に向かいました。

 途中でこんな風景。
 どこかの神社のお祭りに使う「御柱」ですね。
 山から切り出されて、出番を待っているのでしょうか。
 よく見ると「浜中島弁財天二之柱」とか、「御杜宮司神社一之柱」とか書かれた札が立っています。きっと近郊の神社の名前なのでしょう。
 諏訪の神社といえば、「諏訪大社」ですし、諏訪大社といえば「御柱祭り」で有名ですから、それ以外の神社も、スケールが違いこそすれ似たような行事を執り行っているんでしょう。勉強になりました。

 そのまま進むと、交差点に「イルフ童画館」の看板が。
 何かと思い、右折してみると、どうやら絵本の原画の展示などを行う美術館の様子。
 看板に
「うっかりペネロペ」の絵が描いてあり、子供が好きなことを思い出し、
「何か土産でも買うべか?」
 と思い路肩にバイクをとめようとしたときに、不注意で縁石にマフラーの下の集合部分を摺ってしまいました(泣)。ちょっと凹んでしまったようです。これこそ、うっかりペネロペならぬ
「うっかりoyoyo」の世界です。後で塗装しなくちゃさびちゃいますよ〜。

 時間が遅くなってきたので、展示は軽く流し、お土産にペネロペグッズを購入し(笑)、今度は和田峠を目指します。
 いつの間にか、下諏訪の町からトンネル方面に抜ける新しい道が抜けており、
(※昔は諏訪大社秋宮の脇を抜けるしかなく、結構渋滞していました。)
 快適に新和田トンネルへ・・・と思ったら、燃料タンクがリザーブに!!給油するのを忘れてました・・・。
 距離を頭の中で計算・・・なんとかトンネルを越えた先の町までは持ちそうな感じです。ええい、行っちまえ!ということで、そのまま前進しました。

 500円払って懐かしい新和田トンネルを抜け、何とか最初のGSまでたどり着きました。
 GSの店員さんが、古いCB400と勘違いして話しかけてきましたが、いいえ、これは「偽者」です。90年代のCBなんです。

 その後、佐久から高速道路に乗り、上信越道路経由で帰宅しました。着いたのが5時過ぎ。通勤割引時間帯でしたので、900円でした。
 こんな時には高速は便利ですなあ!!もうETCは必須ですな!!