2011年10月その1「秋の工作:ツイン・リバーブのコンデンサー交換」 

 
 先輩の590Guitars氏が手に入れたツインリバーブのコンデンサーを交換したのを見ていたら・・・
”590Guitars氏のブログ”
 
「はんだのにおいを嗅ぎたい症候群」に襲われ。
 結局、アメリカから新しいコンデンサーをいくつか調達し、
 それをつかって私のフェンダー君(’71年生まれ)もコンデンサー交換に打って出たのである。

 まずはこれが交換前の内臓。
 今回取り替えうとしているのは、
 音声信号が通り、音質に影響が出そうな部分である。
 一番右にある青いコンデンサーを始め、
 そのとなりのやけに丸い形の茶色、
 さらに、出力部分の一番左の3つなど、合計10個のコンデンサーを交換である。

 さらに、今回はチャンネルごとにコンデンサーのタイプを変えてみるというオプションも用意。

 右側の青・茶色2つのセットが
「ノーマルチャンネル」用のコンデンサーなので、
 今回はこっちを「オレンジ・ドロップ」で統一。
 たぶんクリーンな音になるのではないか?という予測である。

 そして、右から4つ目の青と、丸い茶色、小さい茶色の3つが
「トレモロ・チャンネル」用である。
 こっちは、よりヴィンテージっぽい音を狙って「マロリー・タイプ」で統一。

 一台のアンプを2台分に使おうという魂胆である。
 
 一番左の3つは出力部なので、安定感を狙って「オレンジ・ドロップ」で揃えるというやり方である。
 
 実はセラミックディスクコンデンサーの代わりのマイカ・コンデンサーも用意したのだが、
 今回は「音色の変わり方」を確認するため、それらはそのまま残すことにした。

 さて、以前に電解コンデンサーを交換した経験があるので話は早い。
 本体からシャシーだけを抜き取り、床に置いて安定させる。
 ※こんな作業が椅子に座ってできるようなワークベンチ環境が欲しい…。
 そして、はんだごてを使ってアイレットのはんだをゆるめながら一つずつコンデンサーを交換している。
 一点を見つめながらこれをやっているうちに集中力が高まり・・・アッという間に10個交換完了!
 
この作業ってボケ防止にも効果がありそうである。
 
 さて、
 これが交換後の内臓である。

 一番右にオレンジドロップが3ケ。

 右寄りに白いコンデンサーが3つ。
 これがマロリー・タイプである。

 真中あたりに一つと、
 一番左寄りに3つ。これもオレンジドロップ。

 こんな風に交換出来た。

 音のチェックをしてみようと、
 すぐにキャビネット内にシャシーを押し込み、
 電源を入れて真空管を温める。
 待ち時間にギター選び。
 結局エピフォン・カジノを選んで接続。

 とりあえず変な雑音・ノイズなどは無い。

 まずはノーマルチャンネル。
 期待どおりの「クリーントーン」である。
 以前よりもどうこう言えるほど、まだコンデンサーの「慣らし」ができていない状態だが・・・
 これだけは言える・・・
明らかに音が太い!
 さらに、トレモロ・チャンネルにつなぎ直す。
 ノーマルチャンネルよりも若干音量が大きい。なぜだ?
 それはさておき、こっちも音質が変化。
 以前よりも
「暴れる感じ」の音。ノーマルチャンネルよりもさらに太い音である。
 
 コンデンサーの「バーン・イン」(ならし運転と言ったところか?)は約30時間はかかるそうである。
 純粋にこのアンプで30時間ギターを弾き終わるのは・・・数か月先の気がする(笑)。

 まあ、それまでにはさらに交換の結果が明らかになるとは思うが、
 今の時点でもこれだけの差を生むというのは驚きであった。

 というわけで、
「秋の工作」と称してアンプいじりに数年ぶりに復活したoyoyo。

 実はこの後、VOX AC30の作業にも取り掛かろうとしている。
 一度はまると抜けられない「はんだ臭」・・・。
 
なにか麻薬的成分が入っていそうである(笑)。