2011年2月その2 「ジョンのカジノの鈴」 

 生まれて初めて「手芸店」なるものに入った。
 意外や、色々なものが売っており、男の私でも楽しめる空間であった(笑)。
 今度はぜひあのマスコットのキットを買って・・・ブツブツ・・・。

 そんな話はさておき、なぜ私が手芸店行ったのかというと、この鈴の赤い紐を買うためである。
 以前についていた紫の紐が切れたため、そのまま放置していたのだが、
 やっと直す気を起こしたのである。
 
 本来は、「人絹」みたいな組みひも(?)がついていたのだが、太い紐は邪魔になるので、今回は細い紐を買って付けてみた。色も、ジョンのつけていたのと同じ赤である。

 1966年に来日したときに、
 もしかしたら面会した日本人からもらったのか、
あるいはホテルから脱出した際に手に入れたのかも知れない。日本人ならば、どこにでも売っていて見たことのあるあの竹で作った籠に入った鈴である。

 ジョンはこれを「幸運を招くお守り」と思っていたようで、その後のアメリカツアーではずっとこれをカジノにつけたまま演奏していた。

 右の写真は最終公演となった「キャンドルスティック・パーク」の画像であるが、はっきりと鈴が写っている。

 その後、イギリスに帰ってレコーディング生活に入っても、
 この鈴はカジノに付けられたままだった。

左の画像は、
「サージェント」録音のころのジョンの写真であるが、
まだしっかりと鈴がぶら下がっているのが分かる。
よほど気に入っていたのであろう。

 しかも、ジョンはカジノのボディー裏とネック裏を塗料でスプレーしまくったようで、こんな状態になってしまったのだ(笑)。

 カラーの方を見ると、はみ出した塗料(白か銀だろう)がカッタウェイの内側に見えている。
 なんちゅう雑な塗り方だろう・・・。

 結局この塗料を落とすに当たってカジノは表面の塗装を全部はがされて、あのナチュラル仕上げになってしまうのだ。
 そのころのカジノと鈴の写真がまだ見つからないのだが、
 その過程できっとこの鈴も一度はずされてしまったに違いない。

 日本国内ならば、200円程度で手に入る、とてもお安い「民芸品」であるが、
 
「ジョンが愛したお守り」ということになれば、きっと「お守り」としてのご利益もあるのではないだろうか?
 ぜひ、皆で買ってカジノに鈴をぶら下げよう!!